復讐捜査線　を観てきちゃいました。：映画　雑感メモ、などなど：SSブログ

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復讐捜査線　を観てきちゃいました。　[映画　は行] [編集]

復讐捜査線 をいきなり観てきちゃいました。

映画の日だから、どうせ行くんなら今日だな…と思って無理やり時間作って行ってきました。
東京では有楽町、歌舞伎町、池袋、お台場、吉祥寺、南町田の6か所しかやっていません。
行ったのは有楽町ですが、この映画館は8/12からはツリー・オブ・ライフをやるので、11日までしか観るチャンスはありません。

メル・ギブソンは、サイン以来、９年振りの主演作だそうです。（そういえば、このところ、監督とか作り手の立場でしたね。）

…で、コレ、面白いです

以下、ネタばれです。

実にメル・ギブソンらしいというか、メル・ギブソンそのもの、というか。
キャスティングの際、唯一、メル・ギブソン以外は考えられなかったとパンフに書いてありましたが、そんな感じです。
この役、メル・ギブソンがやらなきゃ誰がやる

って感じでした。
家族の復讐のアクション映画ということだけ考えるとブルース・ウィリスも考えられなくもないけれど、全体の流れはやっぱりメル・ギブソン風です。　メル・ギブソンらしい宗教観も取り入れられている風で、そんなところも含めてぜんぶが、いかにもメル・ギブソンという感じでした。（何しろパッションを監督したヒトですからね...）
えーーと、突っ込みどころは沢山あります。
でも、そんなのアクション映画ならあって普通。　面白いんだからいいじゃないかって思います。
…というか、ネタばれだけれど展開はそのまんまブレイブハート風です。
元は、1985年のイギリスの６話完結のＴＶドラマのリメイクなんだそうです。
日本でもＮＨＫで放送したんだそうです。
ドラマ6話・約5時間を2時間の映画にまとめたそうですが、ストーリーは端折った感もなく、面白いです。
時間が作れたらお勧めです。
ちなみに原題はEdge of Darkness コレは元のドラマと一緒なんだそうです。
－＊－＊－（以下、黒文字で書いていた部分を戻します）－＊－＊－
Darkness のヘリのところって、その外側は明るい（Edgeに辿り着いてここから先は暗黒ではない）という意味なんでしょうか。
それとも、逆向きに考えて、そこから中に踏み込むと暗黒とか地獄…という意味のマトモな世界から暗黒に向いたEdge（の部分に居たから、巻き込まれて踏み込んじゃった）という意味なんでしょうか。
ベクトルは明るい向きか暗い向きか、英語のニュアンスがわからんです。
個人的にはラストの解釈として明るい向きに考えたいんですけれど。。。。
－＊－＊－（ココまで）－＊－＊－

この娘、カワイイです。（こども時代の吹替えの子役もカワイイ。）

この向かって右のオッサンが渋い

－＊－＊－（以下、黒文字で書いていた部分を戻します）－＊－＊－
なお、お断りしておきますが、陰謀サイドが本気ならもう少しイロイロやるだろう…、詰めが甘い！悠長に泳がせ過ぎだろう！それでやられてちゃぁ、バカだろう....という気がしなくもありません。
そもそも娘を黙って実家に帰さず、職場近辺でどうにかしちゃえばいいじゃないか…という、それじゃ映画が成立しないでしょう...な感想を抱く人がいるかも知れません。
職場近辺でやっちゃうといろいろ詮索されちゃうから、刑事のオヤジの巻き添えで殺されたというシナリオで誤魔化しちゃおうという作戦でしたが、
これが、なんと相手が悪くて自滅しちゃった…というオソマツ。
それに、娘は実家に帰って来て何をしようとしていたのか....とか
あんな放射能障害を放置したら騒ぎが大きくなって大変じゃないか....とか思いますが、
前者は「ともかくオヤジを頼って逃げて来た」というところ？後者は被爆国ニッポンと異なって、欧米人は放射能に呆れるほど認識低いというか無神経だから？（トータル・フィアーズの中の核爆発テロの中途半端な描かれ方（アレで生きてるんだもの....）とか、インディ・ジョーンズ／クリスタル・スカルの王国の冒頭部の核実験に巻き込まれ事件の扱い（アレで生きてるんだもの....）とか、「そんなモノで済むわけないじゃないか、アホかっ！！！」という感じだもの、彼らが甘く考えているのは観てりゃワカル。）

放射性物質をああいう使い方（遅効性邪魔者排除用品として利用）をしたら自社のスキャンダルになっちゃうんで、マトモに考えたら、あの企業がやるわけがない（娘が持ち出した品ではなく、ＴＯＰが認識してやらせてた意味のセリフがあったけど...。それにあの企業が放射性物質の処理をしていることは公表していて「本当の陰謀」の証拠品にはなり得ないから、アレを娘が持ち出す理由は無い）。
････んで、核物質は脇に置いといて（映画の本質と関係ないから）、「巨大な陰謀と非力な個人の復讐の対決」の映画としては、マスコミも、自然保護団体も、政治家も、全て大きなモノ・強いモノに付くので頼りにならないというあたりが、いかにもありそうで超リアル。
本人の意図しないところで起こった事象の結果もあって、コレだけイロイロ起こるとサスガに「全てが闇に葬られる」ことはなさそうな気はするものの、「全部が白日の下に晒されるか」というと、そこまでは描かれていない（…というか、それを期待するのも甘ちゃんでしょう）。
でも、ラストシーンは出来ることはやったという満足感が伝わり、アンハッピーなんだけれど爽快な感じで、なかなか良かったと思う。
あまりハッキリとは描かれていませんが、あれだけ関係者が死んだので、マスコミは「黙って闇に葬るのも何だし、報道しちゃっても止める奴も居なそうだから…」と、極めてご都合主義的に、真実が断片的には明るみに出たのではないか....だからこそ、のあの2人の様子ではないだろうか...と思います。
…とここまでタネを明かしちゃうとミもフタもないんですが、実際、面白かったです、この映画。
－＊－＊－（ココまで）－＊－＊－