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マリー・アントワネットに別れをつげて [映画 ま行]

マリー・アントワネットに別れをつげて を観てきました。
2012/12/15(土)公開
farewellmyqueen_20121229.jpg


【鑑賞日:2012年12月29日(土)】


以下、ネタばれです。

暮れも押し詰まってからの映画館は妙に年齢層が高くて、70代以降と思しき男性も結構居て、ちょっと予想と違った雰囲気。 考えてみると、年末の諸々とか年越し準備のあれこれで忙しいヒトは来れないので、私のように「居ても邪魔にされるだけ…というヒト」が映画館に避難してきていたのかも....[ふらふら]

与太話は置いといて.....

ベルサイユ宮殿やプチ・トリアノン宮で撮影していてきれいでした。
結構面白かったのは、ベルサイユ宮殿での使用人サイドの視点に立っていて、粗末な部屋とか使用人食堂とか裏の通路みたいなところがいっぱい出てきたところ.... 
マリー・アントワネットの女官長とか衣装係のチーフとか比較的エライひとから末端の使用人たちまでが山盛り出て来て、フランス革命の裏側で何が起きているのか情報を掴めずに右往左往しているところが描かれていたのが新鮮だった。

その中で主人公のシドニー・ラポルド(レア・セドゥー)は、一貫して女王への敬慕の念を貫き、女王からポリニャック夫人が小間使いに変装して逃げる際に身代わりに夫人のドレスを着て同行せよという無理難題に等しい命令すら受け容れて従う。
もっとも、ポリニャック夫人の衣装を身に着けてからのシドニーは自信に溢れ態度も毅然として貴婦人そのもの……。馬車の窓からは身を隠すでもなく移り変わる風景を眺め続けるけれども、1つにはシドニーの身分なら馬車の旅などしたことがあるわけもなく、物珍しさに夢中になったこと、2つには革命の雰囲気と身代わり役であることを通じてポリニャック夫人との間の身分相違意識が薄れていたこと、その結果として今までならどんな要求であれ恐れ入って承るところも別段敬意を払う必要性を感じなかったことによるのだろう。主従逆転というか、衣装に沿った意識形成というか....

ダイアン・クルーガーのマリー・アントワネットは、実に「らしくて」良かった。
ダイアン・クルーガーはドイツ人だけれど、英語はもちろんフランス語もできるので、マリー・アントワネットをフランス映画の中で演じるのに何の問題もない。

レア・セドゥーは表情の操り方が実に巧い。元来、暗い眼つきの女優なのでこの役が余計に合っていた気がする。





王妃に別れをつげて

王妃に別れをつげて

  • 作者: シャンタル トマ
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 単行本









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コメント 4

つむじかぜ

レア・セドゥが黒髪で主役、ダイアン・クルーガーの金髪も棄て難し!
興味をそそられる作品ですね。

今年1年お世話になりました。来年も映画談義で盛り上がりたいですね。
良いお年をお迎え下さい。
by つむじかぜ (2012-12-31 01:41) 

怪しい探麺隊

> つむじかぜ さん
あけましておめでとうございます。
いつもniceとコメントをありがとうございます。
今年が良い年でありますように。
(はい。ダイアン・クルーガーの金髪目当てで観に行きました...)
by 怪しい探麺隊 (2013-01-01 00:55) 

怪しい探麺隊

> 月夜のうずのしゅけ さん
niceをありがとうございます。

by 怪しい探麺隊 (2013-01-01 00:57) 

non_0101

こんばんは。
この作品を観て、やっぱりマリー・アントワネットはフランス語を話さなくちゃと思いました(^^ゞ
トロイのヘレネーといい、ダイアン・クルーガーは絶世の美女が似合ってしまう女優さんですね☆
by non_0101 (2013-01-01 22:57) 

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