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僕たちのムッシュ・ラザール [映画 は行]

僕たちのムッシュ・ラザールを観ました。
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観たのは約1か月前。
前から予告編では見掛けていて、フランス語であることくらい分かるので、フランス映画だと何の根拠もなく思い込んでいたら、カナダ映画だったのでちょっとビックリ。
舞台はモントリオール。そういえばカナダはケベック州等のフランス語が日常メインで使われている地域があり、国としては英語とフランス語が共存し、言語権が確立している云々と約30年前に習ったことを懐かしく思い出した。
カナダのモントリオールが舞台ということでフランス語と雪景色の納得がいく。(これも理由ないけれど、なんとなく、フランスに雪景色ってイメージ合わなかったもので....)

ストーリーは公式HPをご参照。

【鑑賞日:2012年7月21日(土)】

ネタばれあります。



担任教師の教室での首つり自殺に傷ついた小学生を癒す代用教員のラザール自身が実は深い心の傷を負っていた・・・という映画。
ラザールが故国に残した妻は教員であったようだけれど、本人は教員資格はもっていない(ようだ)。けれども、自身の難民申請(どうやら、故国に残した家族はみな亡くなったらしい)の結果が出るまでの間のアルバイトに、新聞記事を見て代理教員が必要だろうと売り込んでいる。(この事情は、みな徐々に明らかになっていくんだけれども...) ビジネスマンらしく、商機を見るには敏だけれども、教員資格があると言ったり(言わなきゃ採用されるわけがないが)、フェアではない。小学生を教えるのにどうなの・・・という気はちょっとだけするものの、昨今の小学校事情はいずこも同じらしく、体罰はダメ、身体に触れてもダメ、しつけを教えなくて結構・勉強だけ教えてくれ…・と、いう中、古風な自分が教えられた流儀を持ち出すラザールのやり方は少しづつ、みんなに影響して・・・という流れは目新しさはないけれど、しみじみとした味があった(途中まで)。

皆からちょっと軽く見られている体育教師が「笛吹いてランニングさせているだけだ、と皆が言ってるのは分かっている。でも、身体に触れずにどうやって体育を教えろというんだ?! 手を突く場所を教えないで跳び箱は教えられないだろ?! だからランニングさせてるんだ。」と、ポロっというセリフがとても印象に残っている。
教育の本質を見ない議論が横行しているのはいずこの国も同じか・・・と、少し暗い気分になってしまった。
映画の展開や終わり方も、あまりすっきり・ハッキリ・明るく・・・とはならない。
それもあって、しみじみとしたいい映画だったなんて印象は残らない(ここが期待と違う)ので、ちょっとどう評価したものか・・・・な印象の映画だった。


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怪しい探麺隊

> のむら さん
nice! をありがとうございました。
by 怪しい探麺隊 (2012-08-26 19:53) 

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