人生は、奇跡の詩 [映画 さ行]
ロベルト・ベニーニ監督・主演の「人生は、奇跡の詩」も、好きな映画のひとつです。
ロベルト・ベニーニと言えば、ふつーは「ライフ・イズ・ビューティフル」が真っ先に浮かぶと思いますが、あの映画は最終的に悲劇なので泣けてしまう。。。。 観るにはかなりの心の準備が要ります。(…なので、私は2度目がまだ観れない.....)
コチラは(一部、ジャン・レノの悲劇的エピソードもあるけれど)基本的には喜劇でファンタジーでラブ・ストーリー。(戦争への批判もあるけれど)観ていて、気楽です。
もう、全編、ベニーニ節が炸裂 です。
あまりタネあかしをしたくないので、未見の方は観てください。
以下、ネタばれ です。
アッティリオ(ベニーニ)が、あんなに必死だったのに、ラストではヴィットリア(ニコレッタ・ブラスキ)にイラクでの話を何もせずにしらばっくれて去っていく姿の何とカッコいいことか。。。
原題およびヴィットリアがアッティリオに言ったコトバの「雪の中のトラ」を、ヴィットリアが実際に見てしまうという、いかにもチカラ技のエピソードも、ニンマリできます。
最初に観た時にはジャン・レノが演じるイラク人詩人の自殺があまり印象になかったので、二度目に観てビックリすると同時に少し後味が悪かったが、これも、恐らくは戦争で大切な誰かを亡くした等のための自殺なのでしょう。 劇中でアッティリオが言っていた「愛する者の死は自らの死と等しい」というコトバに繋がる少し強烈なメッセージ(ロベルト・ベニーニ流の戦争批判)なのだろうと思いました。
今にして思うと、2006年という時期によくこういう映画を作ったな...と思います。 それと、このジャン・レノのエピソードが無いとアメリカの引き起こしたイラク戦争の描き方が全般にコミカルに過ぎて、批判の意思や反戦の主張がまるで伝わらない。 身内が無事で身内以外なら悲惨な目にあっても良いのか?!という批判もあるかも知れないが、それも少し的外れで、世界的に著名な詩人の自殺で戦争の悲惨さを象徴的に描いているのだと思いました。
【鑑賞日:2006年12月21日、2010年8月9日】
ロベルト・ベニーニと言えば、ふつーは「ライフ・イズ・ビューティフル」が真っ先に浮かぶと思いますが、あの映画は最終的に悲劇なので泣けてしまう。。。。 観るにはかなりの心の準備が要ります。(…なので、私は2度目がまだ観れない.....)
コチラは(一部、ジャン・レノの悲劇的エピソードもあるけれど)基本的には喜劇でファンタジーでラブ・ストーリー。(戦争への批判もあるけれど)観ていて、気楽です。
もう、全編、ベニーニ節が炸裂 です。
あまりタネあかしをしたくないので、未見の方は観てください。
以下、ネタばれ です。
アッティリオ(ベニーニ)が、あんなに必死だったのに、ラストではヴィットリア(ニコレッタ・ブラスキ)にイラクでの話を何もせずにしらばっくれて去っていく姿の何とカッコいいことか。。。
原題およびヴィットリアがアッティリオに言ったコトバの「雪の中のトラ」を、ヴィットリアが実際に見てしまうという、いかにもチカラ技のエピソードも、ニンマリできます。
最初に観た時にはジャン・レノが演じるイラク人詩人の自殺があまり印象になかったので、二度目に観てビックリすると同時に少し後味が悪かったが、これも、恐らくは戦争で大切な誰かを亡くした等のための自殺なのでしょう。 劇中でアッティリオが言っていた「愛する者の死は自らの死と等しい」というコトバに繋がる少し強烈なメッセージ(ロベルト・ベニーニ流の戦争批判)なのだろうと思いました。
今にして思うと、2006年という時期によくこういう映画を作ったな...と思います。 それと、このジャン・レノのエピソードが無いとアメリカの引き起こしたイラク戦争の描き方が全般にコミカルに過ぎて、批判の意思や反戦の主張がまるで伝わらない。 身内が無事で身内以外なら悲惨な目にあっても良いのか?!という批判もあるかも知れないが、それも少し的外れで、世界的に著名な詩人の自殺で戦争の悲惨さを象徴的に描いているのだと思いました。
【鑑賞日:2006年12月21日、2010年8月9日】
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