ビッグ・アイズ [映画 は行]
◆ ビッグ・アイズ を観ました。
観たのは1月下旬なので約1カ月遅れで書いています。
60年代にモダン・アート界で大きなブームを巻き起こし、その後思わぬ一大スキャンダルへと発展した絵画“ビッグ・アイズ”シリーズを巡る画家夫婦の驚きの実話をティム・バートン監督で映画化。主演は「魔法にかけられて」「アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムスと「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ 繋がれざる者」のクリストフ・ヴァルツ。
1958年。離婚を決意したマーガレットは、幼い娘ジェーンを連れて家を飛び出す。女手一つで娘を育てるため、サンフランシスコのノースビーチで似顔絵描きを始めたマーガレット。彼女はそこで口が上手く社交的な男性ウォルター・キーンと出会い、結婚する。ある日、マーガレットの描く瞳の大きな子どもの絵が、ひょんなことから世間の注目を集めるようになる。するとウォルターは、その“ビッグ・アイズ”を自分の絵と偽り売りまくる。それを知り抗議するマーガレットだったが、口八丁手八丁のウォルターにまんまと言いくるめられてしまう。以来、世間にもてはやされるウォルターの陰で、黙々と絵を描き続けるマーガレットだったが…。
【鑑賞日:2015年1月25日(日)】
クリストフ・ヴァルツの怪演! こういう輩、居そうだよなぁ....と思う。
言っているうちに少しずつ、自分でも、どこまでが嘘でどこからが本当かが時々わからなくなってきているんじゃないのか? と感じる。 言葉の魔力で繰り返すうちに自己催眠みたいになってくるんじゃないのかなぁ...
対するエイミー・アダムスは、始めのうちは言われているうちにその気になって操られ易いタイプだったようだが、自分にとっての作品への拘りを踏み躙られ、譲れない一線を蔑ろにされ続けて....
ティム・バ-トンの作品ということで漠然とイメージする作風とは異なり、わりとふつうの仕上がり。作風のクセはなく、事前知識が無ければ、言われないとティム・バートン作品とは分からないかも.....
時代背景もあってか、なんだかんだ言って男女の地位の格差もあり、レディ・ファーストとか言いつつも実態としての男尊女卑があった中で、あのような小さな行き違いで始まってしまう「始めは小さな嘘だった」みたいなことはきっとあるんだろうなぁ...と思う(実際あったわけだし)。
ウォルターの口先が無ければ、そもそもあの作風があそこまで売れる・評判を呼ぶこともなかったような気もするけれど、小さな嘘を重ねるうちに真実を打ち明けるキッカケを失い、マーガレットからの求めを真っ向否定し、彼女の協力を喪い、自分の立場の土台を自ら叩き壊すような行動に出る。このあたりの心理は窺い知れない....
マーガレットが教会の懺悔の場でどうすべきか相談した際に牧師から「夫に従った方が良い」と言われてしまったのも男尊女卑の時代から来るもの(家庭円満のためにはアンタが折れろ・・・という意味?)だろうと思うけれど、お陰で彼女は伝統的なキリスト教(カトリックにせよプロテスタントにせよ)に不信を抱き、後に新興宗教に救いを見出し、ハマっていく。
ストーリーを追っていくと、クリストフ・ヴァルツとエイミー・アダムスの巧さもあって、自然に観ていけてしまうのでなんとなく納得してしまって、あんまり感動もなかったような気がする....
観たのは1月下旬なので約1カ月遅れで書いています。
2015/1/23(金)公開
60年代にモダン・アート界で大きなブームを巻き起こし、その後思わぬ一大スキャンダルへと発展した絵画“ビッグ・アイズ”シリーズを巡る画家夫婦の驚きの実話をティム・バートン監督で映画化。主演は「魔法にかけられて」「アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムスと「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ 繋がれざる者」のクリストフ・ヴァルツ。
1958年。離婚を決意したマーガレットは、幼い娘ジェーンを連れて家を飛び出す。女手一つで娘を育てるため、サンフランシスコのノースビーチで似顔絵描きを始めたマーガレット。彼女はそこで口が上手く社交的な男性ウォルター・キーンと出会い、結婚する。ある日、マーガレットの描く瞳の大きな子どもの絵が、ひょんなことから世間の注目を集めるようになる。するとウォルターは、その“ビッグ・アイズ”を自分の絵と偽り売りまくる。それを知り抗議するマーガレットだったが、口八丁手八丁のウォルターにまんまと言いくるめられてしまう。以来、世間にもてはやされるウォルターの陰で、黙々と絵を描き続けるマーガレットだったが…。
≪ all cinema online より ≫
【鑑賞日:2015年1月25日(日)】
クリストフ・ヴァルツの怪演! こういう輩、居そうだよなぁ....と思う。
言っているうちに少しずつ、自分でも、どこまでが嘘でどこからが本当かが時々わからなくなってきているんじゃないのか? と感じる。 言葉の魔力で繰り返すうちに自己催眠みたいになってくるんじゃないのかなぁ...
対するエイミー・アダムスは、始めのうちは言われているうちにその気になって操られ易いタイプだったようだが、自分にとっての作品への拘りを踏み躙られ、譲れない一線を蔑ろにされ続けて....
ティム・バ-トンの作品ということで漠然とイメージする作風とは異なり、わりとふつうの仕上がり。作風のクセはなく、事前知識が無ければ、言われないとティム・バートン作品とは分からないかも.....
時代背景もあってか、なんだかんだ言って男女の地位の格差もあり、レディ・ファーストとか言いつつも実態としての男尊女卑があった中で、あのような小さな行き違いで始まってしまう「始めは小さな嘘だった」みたいなことはきっとあるんだろうなぁ...と思う(実際あったわけだし)。
ウォルターの口先が無ければ、そもそもあの作風があそこまで売れる・評判を呼ぶこともなかったような気もするけれど、小さな嘘を重ねるうちに真実を打ち明けるキッカケを失い、マーガレットからの求めを真っ向否定し、彼女の協力を喪い、自分の立場の土台を自ら叩き壊すような行動に出る。このあたりの心理は窺い知れない....
マーガレットが教会の懺悔の場でどうすべきか相談した際に牧師から「夫に従った方が良い」と言われてしまったのも男尊女卑の時代から来るもの(家庭円満のためにはアンタが折れろ・・・という意味?)だろうと思うけれど、お陰で彼女は伝統的なキリスト教(カトリックにせよプロテスタントにせよ)に不信を抱き、後に新興宗教に救いを見出し、ハマっていく。
ストーリーを追っていくと、クリストフ・ヴァルツとエイミー・アダムスの巧さもあって、自然に観ていけてしまうのでなんとなく納得してしまって、あんまり感動もなかったような気がする....
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