ツリー・オブ・ライフ [映画 た行]
ツリー・オブ・ライフ を観てきました。
賛否両論かも知れないですね。
解釈が難しい映画です。
キリスト教の考え方の根底が理解できてないと、たぶん、本当には味わえないんじゃないかと思います、この映画は。 それも、「理解」という頭でするものだと少し違っていて、「身体に染み付いている」レベルを要求する印象…
・・・・なので、日本では本当にわかるヒトは多くはないかも..... 私もわかっていません。
あまり予備知識なく、感じるままに任せた方が良い映画なんだろう…と思います。
【鑑賞日:2011年8月12日】
【以下、ネタばれなので観てから読むことをお勧めします。】
ブラッド・ピットの息子の3兄弟(長男の成長後を演じるのがショーン・ペン)の、次男が19歳で亡くなって皆が嘆き悲しむシーンが冒頭部分にありますが、どこでなぜどういう風に亡くなったかは全く語られません。
そんなことはこの映画にとってさほど重要でないから・・・だと思います。
郵便で通知が届いたこと、1950年代にこども時代を過ごしたヒトが19歳で亡くなったんならベトナムなんでしょうね。アメリカ人ならばそんなことはいうまでもなくわかるから説明されないのかも知れないけど。
・・・長男の少年時代を演じた子役、純粋な素人の起用だったようですが、巧かったです。コレも監督の演出力なのでしょうか...
もっと小さな頃のシーンも含めて、自分自身の子供の頃のことと自分の子供の小さかった頃の様子を思い出すと「あぁ、そうだったなぁ...」とか「これ、わかるなぁ...」というシーンは多かったです。
悠久の時の流れとか、運命とか、キリスト教的な考え方が、断片的、順不同で繰り返し描かれます。特に始めの部分は何を言いたいのかワケがわからない…というのが正直なところ。
ただ、映像は本当にキレイです。
(個人的には、「あのシーンは何もワザワザ入れなくとも良かったんじゃないの....」と思うシーンもありました。 監督は入れたかったんでしょうから、別に良いですが....)
この映画の描き方は、説明しなくてもわかるだろう…とか、自分で感じ取れ…とかいうトーン。
ショーン・ペンが、父親を想うシーンなんかは年代により解釈の深さや内容が分かれるんだろうと思いますが、監督はそれも含めて、観る者の解釈に委ねていいと思っているんだと思います。(自分で描きたいモノはしっかりあって、それはきっとしっかり描いたんだろうけれど、観る者がその通りでなく受けとめても良いと思っている。または「説明的な描き方で受けとめられ方を担保する」よりも、「説明的でない描き方を良しとする」という主義)
・・・・なので、この映画をどう考えるかは、百人百様なんだろうと思います。
全然面白くない!というヒトと、スンバらしい!!!!というヒトの両方がいるし、「良かった」「面白かった」というヒト同士でもその「良かった度合い」はきっとみな違う。。。。
でも、芸術って、きっとそういうモノです。
エンターテインメントとしての映画とはちょっと違うところを目指しているモノ。
私はどちらかというと、何が言いたいのかハッキリとわかるモノ、エンターテインメントとしての映画の方が好きです。 フランス映画とか、感性に訴える部分の多い映画は苦手。。。。。
でもこの映画は、映像も美しかったし、音楽の使い方も印象的(※)だったし、嫌いじゃありません。
もう一回観に行くかもしれないなぁ.....
※ ブラッド・ピット演じる父親は、本当は音楽家になりたかった…と言って家でクラシックのレコードを掛けるし、自分で流麗にピアノの演奏もする。
クラシックの知識はないですがその音楽が印象的でした。
特に、徐々に父親に対する反抗心が湧いてからは、そのピアノが神経に障る感じに響いてくるようになっているところがスゴイなぁ...と思って聴いていました。
賛否両論かも知れないですね。
解釈が難しい映画です。
キリスト教の考え方の根底が理解できてないと、たぶん、本当には味わえないんじゃないかと思います、この映画は。 それも、「理解」という頭でするものだと少し違っていて、「身体に染み付いている」レベルを要求する印象…
・・・・なので、日本では本当にわかるヒトは多くはないかも..... 私もわかっていません。
あまり予備知識なく、感じるままに任せた方が良い映画なんだろう…と思います。
【鑑賞日:2011年8月12日】
【以下、ネタばれなので観てから読むことをお勧めします。】
ブラッド・ピットの息子の3兄弟(長男の成長後を演じるのがショーン・ペン)の、次男が19歳で亡くなって皆が嘆き悲しむシーンが冒頭部分にありますが、どこでなぜどういう風に亡くなったかは全く語られません。
そんなことはこの映画にとってさほど重要でないから・・・だと思います。
郵便で通知が届いたこと、1950年代にこども時代を過ごしたヒトが19歳で亡くなったんならベトナムなんでしょうね。アメリカ人ならばそんなことはいうまでもなくわかるから説明されないのかも知れないけど。
・・・長男の少年時代を演じた子役、純粋な素人の起用だったようですが、巧かったです。コレも監督の演出力なのでしょうか...
もっと小さな頃のシーンも含めて、自分自身の子供の頃のことと自分の子供の小さかった頃の様子を思い出すと「あぁ、そうだったなぁ...」とか「これ、わかるなぁ...」というシーンは多かったです。
悠久の時の流れとか、運命とか、キリスト教的な考え方が、断片的、順不同で繰り返し描かれます。特に始めの部分は何を言いたいのかワケがわからない…というのが正直なところ。
ただ、映像は本当にキレイです。
(個人的には、「あのシーンは何もワザワザ入れなくとも良かったんじゃないの....」と思うシーンもありました。 監督は入れたかったんでしょうから、別に良いですが....)
この映画の描き方は、説明しなくてもわかるだろう…とか、自分で感じ取れ…とかいうトーン。
ショーン・ペンが、父親を想うシーンなんかは年代により解釈の深さや内容が分かれるんだろうと思いますが、監督はそれも含めて、観る者の解釈に委ねていいと思っているんだと思います。(自分で描きたいモノはしっかりあって、それはきっとしっかり描いたんだろうけれど、観る者がその通りでなく受けとめても良いと思っている。または「説明的な描き方で受けとめられ方を担保する」よりも、「説明的でない描き方を良しとする」という主義)
・・・・なので、この映画をどう考えるかは、百人百様なんだろうと思います。
全然面白くない!というヒトと、スンバらしい!!!!というヒトの両方がいるし、「良かった」「面白かった」というヒト同士でもその「良かった度合い」はきっとみな違う。。。。
でも、芸術って、きっとそういうモノです。
エンターテインメントとしての映画とはちょっと違うところを目指しているモノ。
私はどちらかというと、何が言いたいのかハッキリとわかるモノ、エンターテインメントとしての映画の方が好きです。 フランス映画とか、感性に訴える部分の多い映画は苦手。。。。。
でもこの映画は、映像も美しかったし、音楽の使い方も印象的(※)だったし、嫌いじゃありません。
もう一回観に行くかもしれないなぁ.....
※ ブラッド・ピット演じる父親は、本当は音楽家になりたかった…と言って家でクラシックのレコードを掛けるし、自分で流麗にピアノの演奏もする。
クラシックの知識はないですがその音楽が印象的でした。
特に、徐々に父親に対する反抗心が湧いてからは、そのピアノが神経に障る感じに響いてくるようになっているところがスゴイなぁ...と思って聴いていました。
The Tree Of Life (Original Motion Picture Soundtrack)
- アーティスト: Tree of Life
- 出版社/メーカー: Lakeshore Records
- 発売日: 2011/05/23
- メディア: CD
xml_xsl さん
nice! をありがとうございます。
by 怪しい探麺隊 (2011-08-15 01:15)
こんばんは。
映像の美しさは圧倒的でしたね。
あの映像だけでもスクリーンで観る価値はあると思うのですけど、
解釈の方は… ある意味、観る人それぞれですね☆
by non_0101 (2011-08-18 23:48)
> non_0101 さん
こんばんは。nice! とコメントありがとうございます。
もう一度大スクリーンで観たいような、でも他にも観たいのイロイロあるし....と、悩んでいます。
by 怪しい探麺隊 (2011-08-19 02:09)