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マンハント [映画 ま行]

◆ マンハント 
2018/2/9(金)公開
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 「男たちの挽歌」「レッドクリフ」のジョン・ウー監督が西村寿行原作、高倉健主演の日本映画「君よ憤怒の河を渉れ」をリメイクしたサスペンス・アクション大作。無実の罪を着せられ逃亡を余儀なくされた弁護士と、彼を追う孤高の刑事が辿る壮絶な運命を迫力のアクション満載に描き出す。主演は「戦場のレクイエム」のチャン・ハンユーと「そして父になる」の福山雅治。共演にチー・ウェイ、ハ・ジウォン、國村隼。 酒井社長率いる天神製薬の顧問弁護士ドゥ・チウがある朝目覚めると、ベッドに社長秘書・希子の死体が横たわっていた。何者かの罠と気づき、その場から逃亡を図るドゥ・チウ。大阪府警の敏腕刑事・矢村は、新人の部下・里香を従え、独自の捜査でドゥ・チウの行方を追っていく。しかし捜査を進めるうちに、次第にドゥ・チウ犯人説への違和感を募らせていく矢村だったが…。 
≪ all cinema online より ≫


【鑑賞日:2018年2月9日(金)】

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突っ込み処しか感じられずダメでした。
久々に合いませんでした

冒頭タイトルからして完全に「中国映画」で他国の資本は入っていない感じ。
今までは中国資本とハリウッド資本が一緒に作ったモノしか観たことが無かったので、冒頭タイトルの時点で、ちょっとした場違い感....
パーティーシーンから始まるけれど、日本人の役なのにセリフが片言だったり、日本人の役者にわざわざ別人の片言のセリフで吹替えているのさえあった。有名どころの日本人役者ですら、口と声が合っていないところ多数(準主演の福山雅治にさえ散見...)で、アフレコの仕上げが「雑」極まりなくて神経に障る
ジョン・ウーが「日本で映画を撮るのが夢だった」とかで、わざわざ大阪で撮っている。大阪城やらあべのハルカスやらビル街やらの「風景」だけは活かしているけれど、日本撮影の意義はそれだけ。人間がひとつも日本らしくない。描かれているヒトの言葉も動きも「日本らしさ」がコレっぽっちも無い.... 日本らしいところを描こうとは、そもそも思っていなくて、母国の観客の方だけ向いている。
その結果、描かれているアレやコレやがまるで日本らしくなくて、これなら日本で上映する意味はない(マイナス面しか残らない)。

ジョン・ウーって「白い鳩」「スローモーションの多用」とか、派手な画造りをするヒトなのはわかっていたけれど、この映画には「派手な画」しか無くて、ストーリーはメチャメチャだし、ジョン・ウー老いたな....という感じ。

日本で外人監督が撮った映画は、名作・ブラックレインをはじめ、沈黙 -サイレンス-ロスト・イン・トランスレーション太陽といくつか思い付くけれど、「あぁ、(外人が描くと)こうなるのか...」という多少の驚きはあっても、「コレは日本じゃないなぁ...」と違和感を感じたものは無かったけれど、「マンハント」は明らかな違和感....
日本人の役者には「よくこの脚本で出たなぁ...余程ギャラ積まれたんだなぁ...」というマイナスの印象が残る。ジョン・ウーの名前で出演決めちゃったとしたら、脚本読んで後悔したけど契約しちゃったんで退くに退けなかったんじゃなかろうか....
映画は監督のモノ(ドラマは脚本家のモノ、舞台は役者のモノ)』だそうだから、プロ意識に徹して「監督の言う通りに演じただけ」だということなのかなぁ.....(國村準、倉田保昭なんかはそんな達観した感じが漂っている...桜庭ななみはあんな現実味のない芝居をさせられて可哀想だったが、将来に向けての経験になったことだと思う....)

高倉健の「君よ憤怒の河を渉れ」のリメイクだそうで、元を観ていないから比較できないんだけれど、1976年の映画だそうで40年以上前.... その頃は中学生だったけど、その頃の邦画とかドラマって結構ストーリー(脚本)がムチャクチャだった気がする。「そのムチャクチャなストーリー」が40年以上の時間を経て進歩なくそのまんま残ってる気がする.... 
あんまりストーリーがムチャクチャなもんで何度途中で出ようと思ったことか.... 「途中で出ちゃったら映画料金が勿体ない」という感覚よりもむしろ「ココに居る時間の方が勿体ないな...」とも思ったけれど、最後にジョン・ウーと福山雅治のインタビュー映像があると冒頭に案内があったので、半分意地、半分「何を言うか」という期待、で我慢していた。
福山、言うことなくて辛そうだった。(私としては「『福山の黒歴史の一幕』をいま観たんだ...」と感じた。この映画、福山のNGで日本国内でDVD発売無かったりして.....)
ジョン・ウー、つまらんことしか言ってなかった。しまいに、結構出番の多かった女優がジョン・ウーの娘とか.... 呆れた。
金曜サービスデーの1,000円で観たけれど私には1,000円の価値はなかった。
個人的印象です。私の好きな感じではなかったというだけです。)














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コザック

こんばんは
日本語セリフの処理が雑だったのは私も思いました。
ジョン・ウーも日本での撮影が夢だったというわりには日本っぽい演出が少なかった。ジョン・ウーらしさは少し出ていたけどね(^_-)-☆
by コザック (2018-02-13 00:17) 

怪しい探麺隊

>コザック さん
こんばんは、nice! とコメントをありがとうございました。
白い鳩を飛ばさないわけにはイカンのでしょうね、この方の場合...
跳びながら撃つという演出もスローモーションもやらないわけにはイカンのでしょう... 水戸黄門の印籠と同じで皆が待っているから...
表現者なのにそういう制約があるのは気の毒かも....
でも、自分で前例を破らないと事態は変わらない。
変えないということは満足、安住しているんじゃないのかなぁ...
by 怪しい探麺隊 (2018-02-13 01:15) 

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