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エイリアン:コヴェナント [映画 あ行]

◆ エイリアン:コヴェナント 
2017/9/15(金)公開
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この予告冒頭のミーティングとスピーチのシーンは映画には無い。初期構想と出来上がりがだいぶ変わったんではなかろうか....

 リドリー・スコット監督による「プロメテウス」の続編にして、79年製作のSF映画の金字塔「エイリアン」へと繋がるSFホラー。地球を後にした宇宙船コヴェナント号のクルーたちを待ち受ける驚愕の運命とエイリアン誕生の秘密を描き出す。主演はキャサリン・ウォーターストンとマイケル・ファスベンダー、共演にビリー・クラダップ、ダニー・マクブライド、デミアン・ビチル。
 人類初の大規模移住計画により、新たな植民地となる惑星オリガエ-6を目指して2000人の入植者とともに地球を旅立った宇宙船コヴェナント号。船の管理は最新型アンドロイドのウォルターによって行われていた。ところが突然のアクシデントで、船長を含む数十人が命を落としてしまう。そしてその直後、コヴェナント号は謎の電波を受信する。急遽、船長代理となったオラムは、亡くなった船長の妻で科学者のダニエルズの反対を押し切り、進路を変更して電波の発信元である惑星へと向かう。ダニエルズ、オラム、ウォルターらが調査隊として探索をしたところ、本来の目的地よりも遥かに地球の環境に近いことが分かってくる。ところが、そんな調査隊を、思いも寄らぬ事態が襲う。窮地に陥った一行の前に、かつてプロメテウス号に搭乗していた旧型アンドロイド、デヴィッドが姿を現わすのだったが…。
≪ all cinema online より ≫



【鑑賞日:2017年9月17日(日)】

映画「エイリアン:コヴェナント」を観てきた。
ストーリーは、前作の「プロメテウス」を観ていないと意味が分からないところが多数。前作の登場人物も登場したり話題に出たりする。
・・・なので、未見・忘れちゃった...というヒトはまずはレンタル屋に走りましょう。
映画館はその後です。

ちなみに、プロメテウスに関しては、私は過去、こんなこと()を書いています。
 その1   その2   その3   その4   その5 
これらのところで書いたネタのいくつかは、今回のエイリアン:コヴェナントで種明かしされてはいますが...... (今考えると的外れなアレやコレやもいくつもありましたね....)


20170915_aliencovenant_02b.jpg


あんまりネタばらしをしたくないので書けないけれど、前作の「プロメテウス」でも未知の惑星でヘルメットを不用意に脱いだり、未知の生物に顔を近づけて覗き込んだりと、不用意で何の警戒感もなくプロ意識のカケラもない行動で宇宙船クルーのリアリティが低かった(覗き込んだ奴なんか宇宙生物学者という設定だったのでますます無警戒は有り得ないし....)が、今回も未知の惑星に全員ノー・ヘルメットで降り立ったり、防疫という観念の欠片も無いパニくった行動など、クルーにプロ意識がエラク欠如していてリアリティを欠いていた。とくに前半部がそういうシーンの連続だったので「なんかこの調子で行っちゃうのかなぁ.... ひどい出来だなぁ...」という印象が強くて、ちょっと観ていて精神衛生に芳しくない影響があった。まぁそうしないとエイリアンが寄生するキッカケを作れないのも分かるけれど、巨匠リドリー・スコットともあろう者がシリーズ内で2作続けて安易な作風が過ぎるのじゃないかと思った。
(映画としての前作「オデッセイ」ではちゃんと科学的なリアリティに溢れた作風だったのに、なんでこうなっちゃうんだろうなぁ....)

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最後のオチも、普通に観ていれば「そういうことなんだろうなぁ...」と読めるので意外感は全く無かったし、注意して見ていれば決定的なポイントがあるのでその読みは確信できて(なんでこんなの映しちゃうんだろう...)、あとは露見タイミングとシチュエーションだけの興味になってしまうので「どうなんだろう...」というドキドキは無い。「巨匠どうしちゃったんですか...」という感じが拭えない。
日本より早く公開されていた海外での評判がイマイチらしい(「シリーズを台無しにした」「矛盾だらけ」みたいな言われ方のこともあるらしい)けれどわかる気がする。
マイケル・ファスベンダーは良かった。

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観る価値が無いとは言いません。話のタネにはなります。
前作「プロメテウス」は個人的には嫌いじゃないんだけれど、そこで撒いた伏線を拾ったとか拾い間違えたとか言う以前に、今作のコヴェナント号のクルーの質が酷過ぎて呆れた。もっとも、こんな仕事(植民宇宙船の保安クルー)自体が単なるブルーカラー作業員のする仕事というレベルに堕ちていて成り手が居ないから質も落ちていて・・・というところまでの世界観があって作っているのであれば、また話は違ってくる。巨匠リドリー・スコットだし、そういうことなんだろうか.... 人類初の大規模宇宙計画の宇宙船という設定なので、やっぱり搭乗クルーは選び抜かれたエリートで使命感に燃えた人々であるんだろうと思うけれど、まったくそうは見えなかったなぁ....という想いが強いです。
なお、「プロメテウス」のデヴィットが、主人のピーター・ウェイランドを実はあまり大事にしていないのが謎というか疑問だったけれど、その謎はコヴェナントの冒頭シーンで解けます。


























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