47RONIN [映画 数字で始まるもの]
いまさら、去年、劇場で観るのを見送った 47RONIN を、WOWOWの放送の録画で観た。（ゲテモノ映画は割と好物ですが、それでもコレはお金払って観る気にはなれなかった....）
ハリウッドが日本の古典復讐譚“忠臣蔵”をモチーフに、日米の豪華キャストの共演で描く異色の３Ｄアクション・ファンタジー・エンタテインメント大作。主演に「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーヴス、共演に真田広之、浅野忠信、柴咲コウ、菊池凛子、赤西仁。監督はＣＭ業界で活躍し、本作が記念すべき長編デビューとなる新鋭カール・リンシュ。
将軍・徳川綱吉が治める鎖国時代の日本。かつて赤穂藩藩主・浅野内匠頭に命を救われた混血の異人カイ。浅野の娘ミカと心を通わつつも、浅野への忠義を誓い、領地の片隅で一人静かに暮らしていた。そんな中、赤穂藩の追い落としを目論む隣国の藩主・吉良上野介は、謎の妖術使いミヅキと共に奸計を巡らせ、浅野に刃傷沙汰を起こさせてまんまとお家取り潰しに追い込むことに成功。さらに浅野の忠臣・大石内蔵助はじめ家臣たちは浪人となり、四散してしまう。一年後、大石は出島でオランダ人の奴隷となっていたカイを助け出すと、復讐への助太刀を要請する。こうして大石率いるわずか47人の赤穂浪士は、ついに吉良への仇討ちへと立ち上がるのだったが…。
いやぁ、凄かった...... コレって忠臣蔵なの？？？？ だって、日本じゃないじゃん、これ...
服装・建物・文化は全て中国だし、自然環境はニュージーランドだし、謎の化け物やらトロールやら出てくるし....
あんまり凄かったんで、本人たちがアフレコ当てている吹替え版まで録画して観ちゃった。
予告編見て覚悟していたレベルの3万メートルくらい上を行っていて、成層圏を突き抜けそうでした。
2011/4に、この映画についてこんなこと書いていました（ここをクリック → ▼ ）
公開は2013/12なので構想何年か知らんが、少なくとも迷走3年くらいではある。 ちなみに公開時点では、こんなことを考えていて、結局観には行きませんでした。（ここをクリック → ▼ ）
柴咲コウが宣伝の場で使った固定観念に囚われないっていうのは素晴らしく考え抜かれた表現なんだろうなぁ...と思います。 出演している以上、宣伝の場で貶したり足を引っ張るようなことは言えないし、そうはいっても友人・知人からはいろいろ言われるだろうし..... 「オトナだなぁ....」と思いました。
【鑑賞日：2014年12月10日（水）：字幕版、2014年12月21日（日）：吹替版】
この映画、公開延期を繰り返して1年以上遅れ、公開時も空前の大コケ映画との評判だったので映画館に行くの止めたのだけれど、まぁ、その評判に納得....
あまりにも中国中国した珍妙な日本観とナレーションで「史実」と言いながらモンスターと魔法が入り混じる不思議な世界観。
「日本の昔の話である」と宣言して始まって直ぐに「日本じゃなく中国な兜と鎧等の武具を身に付けた変なヒトたち」を見せられ、「鹿とケンタウロスと竜と目目連(目玉だらけの妖怪)を足して2.5で割った」ような「ケモノ」（4でなく2.5で割ったというのはいろいろ余計なものが余っているから）をキアヌ・リーブスが倒すシーンがあって、「コレは忠臣蔵の映画版ではない」ことをまず明確にしてくれる。
真田広之も浅野忠信も柴咲コウも、大人しく妙なもの着せられてないで「コレは変だ」と言えよ...と思うけれど、それは役者の領分じゃないから契約通りのことをしてギャラをいただいたまで･･･ということなんでしょうね。（菊池凛子だけ活き活き演じていた気がする。まぁ、ムコウのヒトだからなぁ....）
衣装作っている人が、キモノは反物から出来ていて、基本的に同じ幅の布で作ってあるという構造的なことを知らないから、珍妙・突飛なデザインの、エリザベス一世風とても高い立ち襟の付いたキモノとかが登場する。
切腹する浅野内匠頭の前には、柄もない抜身の短刀が置いてあるのに、鞘だけ添えてあって、柄もないのに鞘には入れないんだよ!!といいたくなるし、47士の切腹の時にはズラッと整列して一斉に腹斬るのに介錯人が１人も付いていなくて、「あぁ、こりゃぁ死に切れなくて阿鼻叫喚の地獄絵図になるぞ...」だったり....
標準的アメリカ人はこれくらい中国と日本を混同しているんだ、区別がつかないんだ.....と思うけれど、考えたら我々だってフランスとベルギーとドイツとオーストリアとか、ヨーロッパの各国の文化や中世の服装や建物の違いなんか、まったく区別が付かないから「お互い様」ってことなんだろうな....とも思う。
徳川将軍の綱吉を日系人が中国風の衣装で演じているんだけれど、他が草履風のぺったりした履物のなか、独りだけ下駄（びみょーに高下駄）を履いている。「一段高いからきっと高貴なヒトの履物なんだろう」と思ったんだろうか？笑えた。
「刃傷騒動」で浅野藩お取り潰しの後、大石内蔵助は垂直5メートルほどの梯子も階段もないタダの縦穴という乱暴な地下牢にドスンと落とされて1年....という黒田官兵衛もビックリの仕打ちを受け、1年後には平気で牢を出てきて、キアヌ・リーブスが売り飛ばされた先という「出島」を訪ねていくと、コレが完全に無法者の巣窟で、パイレーツ・オブ・ザ・カリビアンのトルトゥーガ島みたいなところで、賭けの対象になっている殺し合いで命懸けでトロールと闘っているという、想像を絶した訳の分からなさで、「出島」のそばの海岸はタイのプーケット島近辺の奇岩の海岸のような風景だし．．．．と、飛ばしまくっていて、付いていくのがやっと....な感じ。
しかし、製作者と監督は何でこれが作りたかったのか、何でこんなに製作費掛けちゃったのか、ホントにコレが当たると思って作ったのか、謎が謎を呼んで風雲急を告げて・・・・・いないです、別に。。。。。
![47RONIN ブルーレイ(「47RONIN」メインキャスト・ポストカードセット(6枚セット)付き) [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51%2BPqSSpXrL._SL160_.jpg "47RONIN ブルーレイ(「47RONIN」メインキャスト・ポストカードセット(6枚セット)付き) [Blu-ray]")
2013/12/6（金）公開
ハリウッドが日本の古典復讐譚“忠臣蔵”をモチーフに、日米の豪華キャストの共演で描く異色の３Ｄアクション・ファンタジー・エンタテインメント大作。主演に「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーヴス、共演に真田広之、浅野忠信、柴咲コウ、菊池凛子、赤西仁。監督はＣＭ業界で活躍し、本作が記念すべき長編デビューとなる新鋭カール・リンシュ。
将軍・徳川綱吉が治める鎖国時代の日本。かつて赤穂藩藩主・浅野内匠頭に命を救われた混血の異人カイ。浅野の娘ミカと心を通わつつも、浅野への忠義を誓い、領地の片隅で一人静かに暮らしていた。そんな中、赤穂藩の追い落としを目論む隣国の藩主・吉良上野介は、謎の妖術使いミヅキと共に奸計を巡らせ、浅野に刃傷沙汰を起こさせてまんまとお家取り潰しに追い込むことに成功。さらに浅野の忠臣・大石内蔵助はじめ家臣たちは浪人となり、四散してしまう。一年後、大石は出島でオランダ人の奴隷となっていたカイを助け出すと、復讐への助太刀を要請する。こうして大石率いるわずか47人の赤穂浪士は、ついに吉良への仇討ちへと立ち上がるのだったが…。
≪ all cinema online より ≫
いやぁ、凄かった...... コレって忠臣蔵なの？？？？ だって、日本じゃないじゃん、これ...
服装・建物・文化は全て中国だし、自然環境はニュージーランドだし、謎の化け物やらトロールやら出てくるし....
あんまり凄かったんで、本人たちがアフレコ当てている吹替え版まで録画して観ちゃった。
予告編見て覚悟していたレベルの3万メートルくらい上を行っていて、成層圏を突き抜けそうでした。
2011/4に、この映画についてこんなこと書いていました（ここをクリック → ▼ ）
公開は2013/12なので構想何年か知らんが、少なくとも迷走3年くらいではある。 ちなみに公開時点では、こんなことを考えていて、結局観には行きませんでした。（ここをクリック → ▼ ）
柴咲コウが宣伝の場で使った固定観念に囚われないっていうのは素晴らしく考え抜かれた表現なんだろうなぁ...と思います。 出演している以上、宣伝の場で貶したり足を引っ張るようなことは言えないし、そうはいっても友人・知人からはいろいろ言われるだろうし..... 「オトナだなぁ....」と思いました。
【鑑賞日：2014年12月10日（水）：字幕版、2014年12月21日（日）：吹替版】
この映画、公開延期を繰り返して1年以上遅れ、公開時も空前の大コケ映画との評判だったので映画館に行くの止めたのだけれど、まぁ、その評判に納得....
あまりにも中国中国した珍妙な日本観とナレーションで「史実」と言いながらモンスターと魔法が入り混じる不思議な世界観。
「日本の昔の話である」と宣言して始まって直ぐに「日本じゃなく中国な兜と鎧等の武具を身に付けた変なヒトたち」を見せられ、「鹿とケンタウロスと竜と目目連(目玉だらけの妖怪)を足して2.5で割った」ような「ケモノ」（4でなく2.5で割ったというのはいろいろ余計なものが余っているから）をキアヌ・リーブスが倒すシーンがあって、「コレは忠臣蔵の映画版ではない」ことをまず明確にしてくれる。
真田広之も浅野忠信も柴咲コウも、大人しく妙なもの着せられてないで「コレは変だ」と言えよ...と思うけれど、それは役者の領分じゃないから契約通りのことをしてギャラをいただいたまで･･･ということなんでしょうね。（菊池凛子だけ活き活き演じていた気がする。まぁ、ムコウのヒトだからなぁ....）
衣装作っている人が、キモノは反物から出来ていて、基本的に同じ幅の布で作ってあるという構造的なことを知らないから、珍妙・突飛なデザインの、エリザベス一世風とても高い立ち襟の付いたキモノとかが登場する。
切腹する浅野内匠頭の前には、柄もない抜身の短刀が置いてあるのに、鞘だけ添えてあって、柄もないのに鞘には入れないんだよ!!といいたくなるし、47士の切腹の時にはズラッと整列して一斉に腹斬るのに介錯人が１人も付いていなくて、「あぁ、こりゃぁ死に切れなくて阿鼻叫喚の地獄絵図になるぞ...」だったり....
標準的アメリカ人はこれくらい中国と日本を混同しているんだ、区別がつかないんだ.....と思うけれど、考えたら我々だってフランスとベルギーとドイツとオーストリアとか、ヨーロッパの各国の文化や中世の服装や建物の違いなんか、まったく区別が付かないから「お互い様」ってことなんだろうな....とも思う。
徳川将軍の綱吉を日系人が中国風の衣装で演じているんだけれど、他が草履風のぺったりした履物のなか、独りだけ下駄（びみょーに高下駄）を履いている。「一段高いからきっと高貴なヒトの履物なんだろう」と思ったんだろうか？笑えた。
「刃傷騒動」で浅野藩お取り潰しの後、大石内蔵助は垂直5メートルほどの梯子も階段もないタダの縦穴という乱暴な地下牢にドスンと落とされて1年....という黒田官兵衛もビックリの仕打ちを受け、1年後には平気で牢を出てきて、キアヌ・リーブスが売り飛ばされた先という「出島」を訪ねていくと、コレが完全に無法者の巣窟で、パイレーツ・オブ・ザ・カリビアンのトルトゥーガ島みたいなところで、賭けの対象になっている殺し合いで命懸けでトロールと闘っているという、想像を絶した訳の分からなさで、「出島」のそばの海岸はタイのプーケット島近辺の奇岩の海岸のような風景だし．．．．と、飛ばしまくっていて、付いていくのがやっと....な感じ。
しかし、製作者と監督は何でこれが作りたかったのか、何でこんなに製作費掛けちゃったのか、ホントにコレが当たると思って作ったのか、謎が謎を呼んで風雲急を告げて・・・・・いないです、別に。。。。。
47RONIN ブルーレイ(「47RONIN」メインキャスト・ポストカードセット(6枚セット)付き) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (UPGDP)
- メディア: Blu-ray
- 出版社/メーカー: Tuttle Publishing
- 発売日: 2012/09/10
- メディア: Kindle版
- 作者: A. B. Mitford
- 出版社/メーカー: Purple Rose Publishing
- 発売日: 2013/10/18
- メディア: ペーパーバック
- 作者: Joan D. Vinge
- 出版社/メーカー: Tor Books
- 発売日: 2013/11/26
- メディア: マスマーケット
【映画パンフレット】 『47RONIN』 出演：キアヌ・リーヴス.真田広之.浅野忠信
- 出版社/メーカー: 東宝東和
- メディア: おもちゃ＆ホビー
たしかにこの時期に観るべきものですね。
柴咲コウのコメントも後になって聞くと秀逸ですね、ますます好きになります。
by コザック (2014-12-24 00:49)
昨年度日本インターネット映画大賞に投票頂きましてありがとうございます。今年は20日より投票を開始しました。一部改正しましたので概要（http://bit.ly/1x6OlzL）を読んで頂きまして締切の1月22日までに投票のほどよろしくお願い致します。
by 日本インターネット運営委員会 (2014-12-26 00:34)