複製された男 [映画 は行]
◆ 複製された男 を観ました。
「灼熱の魂」「プリズナーズ」で高い評価を受けたカナダの俊英ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、「プリズナーズ」でタッグを組んだジェイク・ギレンホールを再び主演に迎え、ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの同名小説を映画化したサスペンス・ミステリー。ある日偶然、自分と瓜二つの俳優の存在に気づいてしまい、いつしかアイデンティティの危機に直面していく主人公の混乱と恐怖を描く。共演はメラニー・ロラン、サラ・ガドン、イザベラ・ロッセリーニ。
ある日、大学の歴史講師アダムは、同僚から薦められた映画を鑑賞していたとき、端役の中に自分と瓜二つの俳優を発見する。あまりに似すぎていることに驚愕し、取り憑かれたようにその俳優のことを調べ始めるアダム。やがてアンソニーという名前を突き止め、ついに2人は対面する。彼らは、後天的に出来た傷跡を含め、服装以外のすべてが一緒だった。まったく同じもう一人の自分の存在に気づいてしまったアダムとアンソニー。彼らの運命は、互いの恋人と妻をも巻き込み、思いも寄らぬ方向へと向かっていくが…。
この監督(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)の「灼熱の魂」(ここをクリック→ ▼ )は衝撃の映画だった.... 上映が終わってしばらく席を立てなかった。
おなじく「プリズナーズ」(ここをクリック→ ▼ )も問題作でとても面白かった。プリズナーズは主演はヒュー・ジャックマンだけれど、ジェイク・ギレンホールもとても重要な役で出演していて、今度はこの「複製された男」でジェイク・ギレンホールが主演。 ・・・なので、この「複製された男」もとても楽しみでした。
予告編を観ると、「生き別れの双子」とか、「クローン」とか、いろいろな可能性が思い浮かぶけれども、双子はともかく、クローンなら目的をもって作られているので、『大学講師』と『売れない俳優』みたいな形でそれぞれに生計を立てるようなことにならず、謎の研究所や軍の施設・・・みたいな要素が絡んだり....が常道のSF仕立てになりそうなので、どうもそういう感じじゃなさそうだ(そういうSFは、この監督の作風でもなさそうだし)....と、謎が謎を呼び・・・という感じで大変面白そう・・・・と思いながら観に行った。
【鑑賞日:2014年7月21日(月)】
今回、以下はかなりネタばれです。
観た感想も、謎が謎を呼び、ワケがわからない....(苦笑)
何かの象徴としての蜘蛛がやたら出てくる....
なぜか、いろいろな登場人物がブルーベリーに拘っている。
もちろん、クローンなどのSF仕立てでは全くなかった。
最後のシーン、「えっ!?」っと、眼が点 (・・;) になって終わってしまった.....
うーーーーん、アレはいったい何なんだろう....
観た人で議論すると解釈が割れるのが確実な感じの映画でした。
まぁ、蜘蛛がポイントですよね。冒頭の秘密クラブにも蜘蛛が出てくるし、途中の夢の中に蜘蛛女が出てきますよね。ハイヒールはいたスタイルのいい女が、暗い廊下を天井から逆さ釣り状態で歩いてくるんだけれど、そばに来ると顔が巨大なクモの顔....というのが。
映画の中にも蜘蛛がワラワラ....と子供を産むシーンがチラッとあったけれど、卵嚢を抱えていてそこから子蜘蛛が出てくると、母蜘蛛が直に子蜘蛛を産んだようにも見えちゃうので多産の象徴であったりするから、主人公の意識では蜘蛛≒女なんでしょうね。
蜘蛛の巣で絡め取るから、蜘蛛≒束縛する女、なのかな....
・・・・で、大学講師の部屋で出てきた『半分に破ったカップル写真(一緒に写っている女は誰かわからない)』と同じ写真が、売れない俳優の部屋で破かれてない状態で見つかって、相手は俳優の身重の妻でした。
そういえば、俳優と妻は喧嘩して、「また、あの女ね!!」「違う!!」みたいなやり取りで、過去に浮気で大揉めだったことが分かります。
大学講師は彼女(メラニー・ロラン)とは結婚していないし、なんかSEXだけの付き合いのようだし、過ごす部屋も何の調度もなくホテルのよう.... これって実際、浮気用のホテルなんではなかろうか....
つまり、大学講師と売れない俳優は同一人物(の別の面。別人格とすると、解離性障害・二重人格の要素になってくるし、二人で会話・対決しているところの説明が付け辛いから、アレはあくまで葛藤の比喩表現とでも見るとか....)
売れない俳優だけじゃ喰えなくて大学講師しているのか(ちょっと変かな??)、大学講師が過去に売れない俳優でチョイ役出演をしたことがあって、マネージメント会社との契約は残していて、数年に一遍くらいはまだ映画にも出ているとか.....
メラニー・ロランは過去の浮気相手。 結婚指輪の跡が見つかって喧嘩になったのも、「あなた、結婚してたのね、酷いっ!!」とか「奥さんとは分かれる気はないのね、もう、私たち別れましょう」とか、そういうのの象徴かも。破かれた写真の半分(奥さんの方)を破り捨てたのがメラニー・ロランかも知れないから、結婚しているのは承知の付き合いだったのかも....
派手な自動車事故は、浮気関係の清算、けじめ。
・・・・で、身重の妻と暮らしていく決心をしたので、蜘蛛の巣に絡めとられた....と。
なんか、強引に解釈を付けたけれど、あまり、ユメもチボーもない話になっちゃったし、人生観暗いし、映画としてもちっとも面白くない感じになっちゃってる....
まぁ、、あくまで強引に解釈を付けると、、、時間の流れ・時間軸が多少変なのも、2人の人格としていることも全て比喩的な表現として、こういう解釈もできるかも・・・・の一例です。
2014/7/18(金)公開
「灼熱の魂」「プリズナーズ」で高い評価を受けたカナダの俊英ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、「プリズナーズ」でタッグを組んだジェイク・ギレンホールを再び主演に迎え、ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの同名小説を映画化したサスペンス・ミステリー。ある日偶然、自分と瓜二つの俳優の存在に気づいてしまい、いつしかアイデンティティの危機に直面していく主人公の混乱と恐怖を描く。共演はメラニー・ロラン、サラ・ガドン、イザベラ・ロッセリーニ。
ある日、大学の歴史講師アダムは、同僚から薦められた映画を鑑賞していたとき、端役の中に自分と瓜二つの俳優を発見する。あまりに似すぎていることに驚愕し、取り憑かれたようにその俳優のことを調べ始めるアダム。やがてアンソニーという名前を突き止め、ついに2人は対面する。彼らは、後天的に出来た傷跡を含め、服装以外のすべてが一緒だった。まったく同じもう一人の自分の存在に気づいてしまったアダムとアンソニー。彼らの運命は、互いの恋人と妻をも巻き込み、思いも寄らぬ方向へと向かっていくが…。
≪ all cinema online より ≫
この監督(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)の「灼熱の魂」(ここをクリック→ ▼ )は衝撃の映画だった.... 上映が終わってしばらく席を立てなかった。
おなじく「プリズナーズ」(ここをクリック→ ▼ )も問題作でとても面白かった。プリズナーズは主演はヒュー・ジャックマンだけれど、ジェイク・ギレンホールもとても重要な役で出演していて、今度はこの「複製された男」でジェイク・ギレンホールが主演。 ・・・なので、この「複製された男」もとても楽しみでした。
予告編を観ると、「生き別れの双子」とか、「クローン」とか、いろいろな可能性が思い浮かぶけれども、双子はともかく、クローンなら目的をもって作られているので、『大学講師』と『売れない俳優』みたいな形でそれぞれに生計を立てるようなことにならず、謎の研究所や軍の施設・・・みたいな要素が絡んだり....が常道のSF仕立てになりそうなので、どうもそういう感じじゃなさそうだ(そういうSFは、この監督の作風でもなさそうだし)....と、謎が謎を呼び・・・という感じで大変面白そう・・・・と思いながら観に行った。
【鑑賞日:2014年7月21日(月)】
今回、以下はかなりネタばれです。
観た感想も、謎が謎を呼び、ワケがわからない....(苦笑)
何かの象徴としての蜘蛛がやたら出てくる....
なぜか、いろいろな登場人物がブルーベリーに拘っている。
もちろん、クローンなどのSF仕立てでは全くなかった。
最後のシーン、「えっ!?」っと、眼が点 (・・;) になって終わってしまった.....
うーーーーん、アレはいったい何なんだろう....
(いや、もちろんモノはわかってますけど、その意味するところは?????)
観た人で議論すると解釈が割れるのが確実な感じの映画でした。
まぁ、蜘蛛がポイントですよね。冒頭の秘密クラブにも蜘蛛が出てくるし、途中の夢の中に蜘蛛女が出てきますよね。ハイヒールはいたスタイルのいい女が、暗い廊下を天井から逆さ釣り状態で歩いてくるんだけれど、そばに来ると顔が巨大なクモの顔....というのが。
映画の中にも蜘蛛がワラワラ....と子供を産むシーンがチラッとあったけれど、卵嚢を抱えていてそこから子蜘蛛が出てくると、母蜘蛛が直に子蜘蛛を産んだようにも見えちゃうので多産の象徴であったりするから、主人公の意識では蜘蛛≒女なんでしょうね。
蜘蛛の巣で絡め取るから、蜘蛛≒束縛する女、なのかな....
・・・・で、大学講師の部屋で出てきた『半分に破ったカップル写真(一緒に写っている女は誰かわからない)』と同じ写真が、売れない俳優の部屋で破かれてない状態で見つかって、相手は俳優の身重の妻でした。
そういえば、俳優と妻は喧嘩して、「また、あの女ね!!」「違う!!」みたいなやり取りで、過去に浮気で大揉めだったことが分かります。
大学講師は彼女(メラニー・ロラン)とは結婚していないし、なんかSEXだけの付き合いのようだし、過ごす部屋も何の調度もなくホテルのよう.... これって実際、浮気用のホテルなんではなかろうか....
つまり、大学講師と売れない俳優は同一人物(の別の面。別人格とすると、解離性障害・二重人格の要素になってくるし、二人で会話・対決しているところの説明が付け辛いから、アレはあくまで葛藤の比喩表現とでも見るとか....)
売れない俳優だけじゃ喰えなくて大学講師しているのか(ちょっと変かな??)、大学講師が過去に売れない俳優でチョイ役出演をしたことがあって、マネージメント会社との契約は残していて、数年に一遍くらいはまだ映画にも出ているとか.....
メラニー・ロランは過去の浮気相手。 結婚指輪の跡が見つかって喧嘩になったのも、「あなた、結婚してたのね、酷いっ!!」とか「奥さんとは分かれる気はないのね、もう、私たち別れましょう」とか、そういうのの象徴かも。破かれた写真の半分(奥さんの方)を破り捨てたのがメラニー・ロランかも知れないから、結婚しているのは承知の付き合いだったのかも....
派手な自動車事故は、浮気関係の清算、けじめ。
・・・・で、身重の妻と暮らしていく決心をしたので、蜘蛛の巣に絡めとられた....と。
なんか、強引に解釈を付けたけれど、あまり、ユメもチボーもない話になっちゃったし、人生観暗いし、映画としてもちっとも面白くない感じになっちゃってる....
まぁ、、あくまで強引に解釈を付けると、、、時間の流れ・時間軸が多少変なのも、2人の人格としていることも全て比喩的な表現として、こういう解釈もできるかも・・・・の一例です。
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見事に解りませんでした~(笑)
答えがあったら知りたいですけど、そこまで突き詰める気力もありませんでした(^^ゞ
by non_0101 (2014-08-11 22:33)
>non_0101 さん
nice! とコメントをありがとうございました。
本当に感性のままに描いたみたいな作風の映画だと理屈言う気にはならないんだけれど、この監督は「意味ありげ」なのでつい意味を考えてしまいます。
今回は考えても分からないので途中で投げ出しましたけど。
by 怪しい探麺隊 (2014-08-11 23:24)