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トランセンデンス [映画 た行]

◆ トランセンデンス 
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2014/6/28(土)公開


 「ダークナイト」や「インセプション」の名カメラマン、ウォーリー・フィスターが記念すべき監督デビューを飾ったSF大作。究極的な人工知能を開発研究する天才科学者が反テクノロジー団体の凶弾に倒れ、その死の間際に感情を含む彼のすべての脳データをコンピュータ・ネットワーク上にアップロードされたことから巻き起こる予測不能の運命を描く。主演はジョニー・デップ、共演にモーガン・フリーマン、レベッカ・ホール、ポール・ベタニー。  近未来。人工知能研究の第一人者ウィルは、反テクノロジーを標榜する過激派集団の銃弾に倒れる。だが、その死を受け入れられない妻のエヴリンは、親友の科学者マックスに協力を仰ぎ、ウィルが息を引き取る前にその意識をスーパーコンピュータにアップロードすることに成功する。やがてネットワークに繋がったウィルは、軍事機密や個人情報を含むあらゆるデータを手に入れ、加速度的な進化を始める。もはや超越的な存在へと近づいていくウィルの暴走に、いつしかエヴリンの心も揺れ始めるが…。
≪ all cinema online より ≫


クリストファー・ノーランは監督ではないんですね。誤解してました。
コンピューターに人間の意識をインストール(アップロード)して・・・・というのは、SFではよくあるパターン。キャプテン・アメリカ2にすら出てくるし、安藤ロイドだって....(笑)
公開は6/28~ということになっているけれど、「先行上映」と称し6/27(金)に早くも上映していたので会員価格で観てきました。

【鑑賞日:2014年6月27日(金)】


ラブ・ストーリーですね、コレは。 しかも男(ジョニー・デップ)→女(レベッカ・ホール)方向の。

コンピューターによるネット社会化 or コンピューターによる意識とか精神の研究に反対する過激な団体が、同時多発テロを仕掛け、爆発、バ-スデー・ケーキに仕込んだ毒による大量毒殺、単発での銃による暗殺を実行に移します。
このうちの銃による暗殺の狙いはジョニー・デップでしたが、弾が逸れたのか軽傷に終わった...と思われていました。しかし、その銃弾はポロニウムを含んでおり微細な破片が血流に乗って体内を巡り体内被曝で死に至らせるという、とてつもなく凶悪な発想によるものだった....  
ポロニウムによる体内被曝というと、ロシアの元スパイがイギリスで暗殺された事件が浮かびます。 
コンピューター止めて自然に帰れという主張をするにしてはずい分と自然に反する過激な策を取るものだとテロリストの主張とやっていることに違和感を感じますが、その辺は論じるところではないようで、映画はごくアッサリと気付かないかのように無視して進行します。(-"-)
ジョニー・デップを復活させたいというレベッカ・ホールの想い(妄執に近い...)のため、死期の迫ったジョニーの意識を超スーパー・コンピューターにアップロードし、さらには求めに応じて、ネットに繋いだ結果、暴走するかのように急速に意識が発展し、いろいろな情報や機器を操り無限とも思われるパワーを手に入れ、人体内でいろいろな機能を果たせるスーパーナノマシン(まぁ、言ってみればIPS細胞をナノマシンで機械的に作ったようなもの)まで作り上げる。 例えば、目が見えない人に注射すると、体内で障害の元となっている細胞と入れ替わって機能を補完するから目が見えるようになる。 しかも、このナノマシン、ネットでジョニー・デップの意識に繋がっている。 ジョニー・デップがその人物を操ることができるようになる..... 重さが300キロを超えるような機材も持ち上げられるし、ジョニーの望む施設や設備・機器の建設・設置がどんどん進み、さらに加速度的にジョニーによる支配が進展する....
こう書いていくとやっぱり怖い.... やっぱり、ヒトを操るようなことは動機がどこにあろうともマズイと思います。
でも、なんかしっくりいかないのは、終盤、テロリストの連中とポール・ベタニーやモーガン・フリーマンが共闘関係にあるところ。「敵の敵は味方」なんだろうけれど、自分も殺されかかったり同僚を現に殺したりした連中なのに....  まぁ、良いですけど、本人が気にしないなら周りが言うことじゃないので....

映画自体は面白かったけれど、描き方として、ちょっと、陳腐な気がする。 まず、コトが済んだ後をちょっと描き、5年前にフラッシュバック・・・と言うあたり、特に。






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コメント 2

non_0101

こんにちは。
> しかも男(ジョニー・デップ)→女(レベッカ・ホール)方向の
信じられれば平和な世界が実現したのかなあと思ってしまいました。
でも、人間ってそんなに簡単に新しいものを受け入れないですからね。
愛の形があんなふうに終わって、かなり切なかったです(T_T)

by non_0101 (2014-07-13 23:50) 

怪しい探麺隊

>non_0101 さん
こんばんは。nice! とコメントをありがとうございました。
キッカケが愛に根差してるとしても、その実現のために手段を選ばなくなった段階で一線を越えていて、そんなもので実現される世界は「平和な世界」とは程遠いものだと思います。
身障者に失われている身体の機能を与える代わりに意思を奪い、操り、私設軍隊の兵士化してるあたり、完全に典型的マッドサイエンティストですから、排除されざるを得ない。
ただ、それはそれとして、ポール・ベタニーとモーガン・フリーマンがなんでケイト・マーラーらのテロリストと共闘できるのかは理解できない。モーガン・フリーマンなんか毒殺されかかって偶然助かっただけ。
彼らも共闘の相手を選ばないというあたりでなりふり構わず手段も選ばず感があることが、ラブ・ストーリーの切なさと相まって、あまり爽快感のない一因ですね。
by 怪しい探麺隊 (2014-07-14 01:52) 

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