相棒　劇場版Ⅲ：映画　雑感メモ、などなど：SSブログ

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相棒　劇場版Ⅲ　[映画　あ行] [編集]

　◆　相棒劇場版Ⅲ　を観ました。

公式HP　http://www.aibou-movie.jp/　

2014/4/26（土）公開

　水谷豊主演の人気ＴＶシリーズの劇場版第３弾。太平洋に浮かぶ孤島を舞台に、元自衛隊員の死に隠された巨大な陰謀に迫る杉下右京と３代目相棒・甲斐享の活躍を描く。共演には成宮寛貴、石坂浩二をはじめとするＴＶレギュラー陣に加え、２代目相棒の及川光博も登場。さらにゲストとして伊原剛志、釈由美子、風間トオル、宅麻伸らが出演。監督はＴＶ版のみならず劇場版前２作も手がけた和泉聖治。
　ある日、特命係の杉下右京と甲斐享の前に、警察庁長官官房付となった神戸尊が現われ、東京から300キロ離れた太平洋の孤島“鳳凰島”で起きたある死亡事故という奇妙なネタを持ち込む。それは、男性が馬に蹴られて死亡しただけの単純な事故に思われた。それもそのはず、島へ２人を調査に向かわせる本当の目的は、妙な噂が絶えないという島の実態を秘かに探れという警察庁次長・甲斐峯秋からの密命だった。こうして半ば強引に鳳凰島へと送り込まれた右京と享。ある実業家が個人所有するその島では、元自衛隊員たちで組織された謎の民兵グループが共同生活を送りながら訓練に励んでいた。そんな中、潜入のための口実でしかなかったはずの事故死が、実は殺人事件だったことに気づく右京だったが…。

≪ all cinema online より ≫

大人気で大変混んでました。　連休なのでレイトショウ以外の昼間も含めて少しでも安く観ようと前売りを買っていたため、チケット引き換えにカウンターに並ぶ必要があったのでウンザリしました。
まっとうな位置の席を得ようと思うと、次の次の回くらいでないとダメなほど混んでました。　
人気あるなぁ....

【鑑賞日：2014年5月5日（月・祝）】

以下ネタばれです。

結論から言うと、期待外れでした。作りが雑だと思います。

相棒X-DAY（ここをクリック　→　▼　）の時に、御大・右京さんが出ない（３分くらいだけ出たけど）番外編はダメだなぁ....と思ったんですが、今回はバリバリ右京さんが出る本編なのにこの有り様....　やっぱりテレビの製作陣の企画だからか、リアリティより画の面白さに走ってる感じが非常に強いです。

だって事態隠蔽のためとはいえ、いきなり、レンジャーみたいな連中が警視庁捜査員を強襲し小銃で脅してヘリコプターで強制退去させて「ご協力ありがとうございました」とヒトコト言えば「訓練だった」ということになる…という理屈で行動するって、そんなリスキーなこと.......
現に右京さんははみ出し者だから火に油注いだ結果を招いたけれど、ふつーに考えたって問題にならないわけないでしょう......（警視庁にだってメンツあるだろうし....）

私有地内だからといって、銃器を持って私設軍隊の訓練ができるわけではない日本なので、スコップ使って格闘訓練をしていたのは面白かったんですけどねぇ....
銃なしでいきなり細菌兵器だけって、どんだけ中抜きで跳んでるんだ????って話。
なんだかんだ言って、やってることはオウムと一緒。化学兵器でなく、細菌兵器にしただけ。でも、自衛戦争目的なら、敵地で武器を使うんじゃなくて自国領内で使うんだから細菌兵器という選択はあり得ない・・・・　だって、自国民にも被害が出て感染が時間に沿って地域的にも拡大するし、菌が残るから後が大変....。菌は相手を選べない.....。　化学兵器なら、中和とか除去をすればいいし、拡散してしまえばまぁ、何とかなるけれど、細菌は性質が悪い....　　さすがのオウムも噂の某国も選んだのは化学兵器であって細菌兵器には手を出していない（手を出せていない？）。
あの私設軍隊の陣容では細菌兵器を研究する人材が足りなかったし（１人くらい自衛隊で化学部隊だったというのが居たけど、それだけで????）。使った後もどうする気だったんでしょうね．．．．．　
考えが足りないとしか言いようがないし、隊長がアホでも研究している本人にはその怖さが分かってるはずだし、分かってなきゃどうかしている．．．．．

だいたい、そんなに所属や専門が幅広なメンバーがあの隊長の下に揃っていた過去の自衛隊部隊ってどういう設定???とか、研究施設からブツを運び出しもせずにいきなり爆破したけれど、それって自分たちが感染する危険性もあるし、万一にも蔓延したらエライことになるんだから、まずは厳重な装備の特別版が完全防備でブツを運び出して、きれいに消毒???して、それから証拠隠滅以外あり得ないし、証拠を消すなら爆破しないで機材も撤収してから証拠隠滅した方が絶対に痕跡が残らない....　あんなやり方じゃ痕跡残りまくりで荒っぽ過ぎ・・・・　つまり、派手さを狙っただけのテレビ的荒唐無稽演出としか見えない･･･等々、アラが目立つ...

隊長の犯行が明らかになった時点でスポンサーが手を引かなきゃおかしいし、あの島はスポンサーの私有地だから隊長の逮捕後に残りの連中があそこに残れるわけがないし、施設はすべて取り壊し・撤収なわけで、終わり部分の話の流れも不自然．．．．．

スパイを帰すわけにいかないなら断崖から突き落とすとか、他に方法があるだろうに、馬に蹴られたことにするなんて････というのも．．．．．（ボコボコになるまで馬に蹴られまくった設定....　崖から落ちたらアチコチぶつけるけど、それじゃダメ???）

やっぱり、あの隊長がアホという結論になるなぁ．．．．　（　それを慕って集まった連中はアホの軍団???　）

相棒シリーズは、脚本のアラは多少あっても全体の中で気にならない程度にしてあるところが今までは面白かったけれど、今回はダメでした。