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パシフィック・リム [映画 は行]

パシフィック・リム を観てきました。
普通は吹替え版を観ることはなく、必ず字幕版なんですが、今回は2D吹替え版。 いつも行くシネコンでは「3D字幕版」「3D吹替え版」「2D吹替え版」だけで、「2D字幕版」の上映は無し。 ちょっと足を伸ばせばやってるところはあったんだけれど、上映時間が合いませんでした。
2013/8/9(金)公開
pacificrim_2013083101.jpg


【鑑賞日:2013年8月12日(月)】


怪獣は深海からやってくるけれども、深海の未知の生物、独自の進化を遂げた深海の怪物なんかではなくて、深海にできた次元の裂け目から出てくる異星の侵略者の先兵
宇宙からの侵略者が、宇宙から降りてくるんじゃなくて、深海の海溝に次元の裂け目を作って、そこから出てくるという発想は新鮮でした。

巨大ロボット・イェーガーは1台ごとに仕様がバラバラで、作られた時期によって性能も動力源もてんでんバラバラ…というのが逆にリアルな気がした(怪獣の脅威に各国なりに急拵えで対応した感が出ている)けれど、デザインなんかは鉄人28号オマージュだったりの、元ネタが見える感じ。 
この鉄人オマージュ以外にも、そもそも巨大ロボット乗り込み型の操縦で、[ぴかぴか(新しい)]巨大ロボットプロレス[ぴかぴか(新しい)]で戦うこと自体がマジンガーZに代表される日本のアニメの影響で、[ぴかぴか(新しい)]オタク全開[ぴかぴか(新しい)]という感じで面白かった。
ロケットパンチばりの技もあったけれど、肘からジェット噴射するけれど肘から先が離れて飛んでいくわけではない。パンチの威力アップのためにジェット噴射で加速するけど、肘が付いたまんまだから、関節が伸びる方向の動きだとノズルの動きに無理が生じるので、必然的に肘が曲がったままのフックのパンチになります。 そうまでしてこの「ロケットパンチ」の映像化をやるか???と思いつつ、ここはきっとギレルモ・デル・トロ監督の拘りでぜひやりたかったところなんだろう....と思います。 
パイロットが、格納庫の架装台でロボット頭部のコックピットに乗り込んだ後、その頭部がそのまま下に落ち込んで、ガッシャーン!とボディに連結されてグウォーン!と動く態勢になるんですが、コレってマジンガーZのパイルダー・オンのイメージ。なんで格納庫内で始めからボディと頭部を連結しておいて乗り込まないのかそもそも、ボディと頭部が分離していて何かメリットがあるのか???というと、この点は見事になぁ~んにも描かれていない。
普通に考えると、
 1.連結する分、接続作業と確認のプロセスが増え、乗り込むのにロスタイムが生じ、出撃が遅れる。
 2.機構・構造が複雑化し、可動部が増加、接触不良の可能性も増加等、リスク要因が増加。
等々、デメリットしか思い付かないけれど、古来、宇宙戦艦ヤマトの[ぴかぴか(新しい)]波動砲発射シークエンス[ぴかぴか(新しい)]等に代表されるこの手の儀式的なプロセスオタク的にはたまらない要素なので、欠くことができないから入れてあるわけで、まぁ、そういうことをいうヤツには黙らっしゃいッ[exclamation×2]と一喝する、とこういうことになっとるわけです。(←どういうこと??)
操縦方法が、パイロットの腕や脚の動きが巨大なリンクを介してロボットの腕や足に伝わり、技を繰り出す時にはその技の名前を大声で宣言する(音声入力??)辺りも、巨大ロボットの作法に則っていて、パイロットに痛みが伝わる辺りなんかは明らかに[ぴかぴか(新しい)]勇者ライディーン[ぴかぴか(新しい)]に始まったお約束の採用なわけで、オタクが観たら楽しくて仕方ないという造りになっています。
怪獣は映画の中でもカイジューですが、日本的には怪獣はウルトラマン等の超人ヒーローと戦うもの、巨大ロボットは巨大ロボット同士で闘うもの、という暗黙の棲み分けがありますが(私の世代は... もっと若いヒトのところでは当てはまらないのかも知れないけれど、知識なし)、この映画では怪獣 vs 巨大ロボット。
夢のオタク映画を作りたい監督の情熱がココにも感じられます。

それだけに、一般ウケするかというとそこはオタクから視ても????なワケで、興行的に成功するかというと、ハラハラしながら見守ることしかできないなぁ....と思っています。




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コメント 8

aneurysm

普段映画見る時と違う、興奮を覚えました(笑)

by aneurysm (2013-08-14 09:08) 

きさ

試写で見ました。これは面白かったです。個人的には今年の洋画ベストワンかも。
予備知識なしで試写に行ったら吹き替え版でちょっと意外でした。
劇場ではまず吹替え選ばないので。
豪華キャストで 声優の知識がない私でも知っている人多かったです。
ギレルモ・デル・トロの演出は燃えます。ロボットの描写がかっこいいですし、絵作りがうまい。
ラストのテロップの「ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧ぐ」には涙腺が、、円谷英二はどうした、と後でちょっと思いましたが。
by きさ (2013-08-14 09:17) 

coco030705

こんにちは。
ギレルモ・デル・トロ監督、大好きです。鉄人28号とか鉄腕アトムとか
好きでしたんで、観ても面白いかなと思っています。近々行きたいです。
by coco030705 (2013-08-14 14:42) 

non_0101

頑張って日本でヒットして欲しいですね~!
観た人の評価は高いですし、吹き替え版も声優さんがいいので
ぜひ、ファミリーで楽しんで欲しいです☆
by non_0101 (2013-08-15 17:51) 

怪しい探麺隊

> aneurysm さん
nice! とコメントをありがとうございました。
この映画、懐かしさが心地良かったです。
by 怪しい探麺隊 (2013-08-15 21:45) 

怪しい探麺隊

> きさ さん
nice! とコメントをありがとうございました。
私も珍しく吹替えで観たんですが、あの2人の科学者、どちらも超大物声優だけにちょっとイメージがあるばっかりに、正直、合いませんでした。あと菊地凛子さんもちょっとイメージ違うかな....
ただもう1回字幕を観る気にもならないのでWOWOWの字幕放送を待ちます。
by 怪しい探麺隊 (2013-08-15 21:50) 

怪しい探麺隊

> coco030705 さん
nice! とコメントをありがとうございました。
この映画は女性にはウケないだろうと勝手に思っていたんで少し意外です。ぜひお楽しみください。
by 怪しい探麺隊 (2013-08-15 22:17) 

怪しい探麺隊

> non_0101 さん
nice! とコメントをありがとうございました。
吹替えは玄田哲章さんがサスガに良かったのと、ケンドーコバヤシさんが意外と良かったです。
by 怪しい探麺隊 (2013-08-15 22:28) 

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