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オブリビオン2回目(IMAX) [映画 あ行]

オブリビオン(IMAX版)   を観てきました。  
2013/5/31(金)公開
oblivion_2013053104.jpg
前にも書いた通り、もう一回観ようかなぁ...と思っていたので、やっぱりIMAX版も観てみたくなって行ってしまいました。
そういえば、オープニングのユニバーサルのロゴのところにTET(衛星軌道を周回している巨大物体)が浮いています。
oblivion_2013053108.jpg

初めのところ、よく観ておいてください。


【鑑賞日:2013年6月9日(日)】

今回はほぼすべてネタばれです。観てから読むことをお勧めします。


ストーリーが分かっていて観ると前には見逃していたり、気付いてどこか引っ掛かったけれどそのまんま忘れてしまっていたことの意味がとてもハッキリしてきます。

前回(ここをクリック→  )、クローンのドローン保守部隊(ジャックとヴィカの2人組)をいくつも用意するよりもドローンを大量投入した方が良いじゃないか…と書きましたが、今回、ジャックはスタジアムに墜落したドローンの燃料電池?の不調を噛んでいたガムを接着剤 or パッキンにして、アッという間に直して見せました。やはり生身の人間の勘と経験による臨機応変な対応には機械は敵わない…ということを、鮮やかに描いていました。

oblivion_2013053101.jpg月はエイリアンの侵略戦争の過程で破壊され、破片が少し横に(地球周回軌道方向に)広がって空に浮いています。地上は侵略戦争後わずか60年とは思えないほど荒れ果てて、多くのものが土砂に埋まって突端だけ突き出したような状態ですが、コレは月の破壊による引力の大変化による大津波・大荒天の影響と思われます。エンパイア・ステートビルも地上320メートルの86階にある展望台部分がほぼ地上の位置にあります。 …で、直ぐ脇の大通り(…ということは5番街? W34th street?? )が巨大な地溝帯のような長ーい溝になっていますが、その崖の側面は高層ビルがそのまんま。
←これそのものの光景は出てこないけれど、こんなイメージで崖ののり面のビルの破れ目から滝が噴出している光景は出てきました。ビルの屋上の線を結んだあたりより少し上までが土砂に覆われて地面になっていて、ブルックリンブリッジも埋まっている中に見えていたので、イースト・リバーは依然として同じ位置に流れていて深い渓谷を成していたみたい....等という、とてつもない地形の変化が起きています。
ビーチ(モーガン・フリーマン)が「私が陸軍に入隊した年に侵略があり、月が破壊され大災害・大津波に見舞われ…」と言っていましたが、月の引力が潮汐力の源で潮の満ち引きが起こっているワケなので、月が砕けて破片が散っているような状況なら当然そんなことも起こるだろう....と、いう状況。
バブルシップで大嵐に突っ込んで飛ぶシーンが2回出てくるけれど、引力の加減で年中大荒れという場所もあっても不思議ではないのかも....

墜落した宇宙船から救い出したジュリアが、ジャックとヴィカの話を「アンタたち何言っているの?!」と不審な目で見ているけれど、記憶をきちんと持っているジュリアから見たら当然の反応。
ましてや、ジャックがヴィカと2人で暮らしているという状況自体、重大な裏切り。それだけに最初の過激な反応(鎮静剤注射の拒絶等)はなるほど…と納得の反応。
…で、どうやら本当に二人とも記憶を失くしているらしいとなると、当然、エイリアンの記憶操作に思い至り、宇宙船のフライトレコーダーの回収を急ぐという辺りの行動の必然性がちゃんとあります。

エイリアンによるクローンであるジャックとヴィカが、スナップ写真を大事にしていたり、言葉の一節(”最高のチーム”だったかな...)に拘っていたり、ジャックが繰り返しジュリアの夢を見たり、その後の会話の中で過去の記憶が甦ったり…というのが描かれているけれど、1回目に観た時はクローンは遺伝子的には同じでも、後天的なモノである記憶を引き継ぐわけがないので「理屈に合わない。有り得ない。」と思っていました(記憶は後天的なモノなので、生い立ち・経験が異なるクローンには引き継がれないはず)。
でも考えたら、コレはSFだからある程度は「何でもアリ」なわけです。
記憶といっても所詮は脳内の化学的な何らかの状態(神経線維の接続状態という物理的な状態も含めて)として保管されている以上は、そのようなモノも含めて、一切合財を忠実にコピーした状態を作り上げることができるなら、記憶も保持したクローンも有り得なくはないかも(胚や赤ん坊から育てずにいきなり大人状態を作るのかも。終わりの所でTET内のカプセルで培養されていた無数のジャックとヴィカが大人状態だったし....)こういう作り方のクローン(ある時点の完全なコピー)なら、記憶を持っているという設定も少し納得感がある、と思いました。 コレだと、考え方、行動様式等も、記憶操作のような外的要因が薄れたらオリジナルと同じものになるかも・・・・・ってわけで、ジャック49号の行動と一致してきます。・・・・なので、この設定、結構よくできているのかも…と思いました。
ただし、ジャックの49号(主人公)とジャック52号は記憶操作後の後天記憶が違うのは当然で、やっぱり52号とジュリアは接点はほとんど無い(ジャック49vsジャック52の時に、ジュリアが流れ弾で重傷を負う時にわずかな接点があるだけ。ジャック52は後ろ手に縛られたバンダナを解いて、ジュリアには気付かず?放置してそのまま逃げ去っているし....)。 ・・・・なので、湖畔の隠れ家にたどり着いても、(オリジナルジャックの記憶を取り戻してるとしても)ジャック49とは記憶が異なり、キャラが等しくはないのにこの結末ってどうよ....という気がする。

oblivion_2013053106.jpgいろいろなフェチですが、鎖骨フェチでもあります→


いやぁ、なかなかです。



















oblivion_2013053107.jpgこのヒトも、オリジナル状態で実はジャックが好きだったんですかね....
あの、オデッセイ号がTETに向かう時の様子は若干、そんなニオイがする。
バブルシップのカメラを通じて、ジャックとジュリアがプロポーズ時の記憶を取り戻した様子を目撃した時の嫉妬は、もちろんスカイタワーの暮らしでは「自分のもの」であったジャックをジュリアに取られ、しかももう取り戻せないことまでも悟ったから…という解釈だけでも成り立たなくは無いが、撮影時の記憶がないはずのオデッセイ号でのジャックとのスナップを後生大事にスカイタワー内に飾っていた辺りは、この辺まで踏み込んだ解釈をすると合点がいく気がする。

モーガン・フリーマンは、ジャックを信じて泳がせて自分で記憶を取り戻すのを見守ったり、結構、カッコいい役をやっている。

エイリアンは水の採取プラントを後生大事に警備していた辺り、水が狙いで地球侵略をしたんだろうか?
液体状態の水は宇宙的には狭い温度帯域にしか存在しないし、気体状態なら体積が物凄く大きくなって採取効率が悪そうだし、すぐ拡散して扱いにくそうだし、地球の海水採取は確かに効率いいかも。
しかしあの勢いで60年も吸い上げ続けて枯渇しないものだろうか.....
マンハッタンのビルが埋もれた地溝帯にはいたるところに滝があったし、この状態の地球はそれ程乾燥もしておらず、水は潤沢だったみたいだけれど....

そういえば、TETに向かったオデッセイ号がTETと邂逅した地点はどうも地球の衛星軌道じゃなさそうだし、太陽系内のどこかくらいの位置なんでしょうね。 TET同様に地球を周回していたならTETに破壊されてお終いだっただろうし....
・・・・で、ジャックに司令船から切り離されて自動操縦で地球に向かったとして、まぁ亜光速が出るわけじゃないから(例えば土星近辺から)60年掛かったっていう計算なんですかね。
ジュリアが老けていないのは、「低体温液を吐いている」という冬眠状態から覚めた時のヴィカの描写もあるので、コールドスリープで代謝を落として老化を遅くしていたという解釈でしょうか... そうじゃないとただ眠っていたんなら眠りながら老いちゃいますからね。
ちょうどいいタイミングでビーチ達がアンテナ化したエンパイア・ステート・ビルから、地上の座標のビーコンを発進できた理由は、描かれていないからわからないですね。

エンパイア・ステート・ビルならではのキング・コングのぬいぐるみのお土産物、こんな荒廃した世界ならではの癒しになっていましたね....





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  • 出版社/メーカー: Backlot Music
  • 発売日: 2013/04/16
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