アルゴ [映画 あ行]
アルゴを観てきました。
すごく面白いです。観る価値のある映画だと思いますよ、私は。
1979年のテヘラン・アメリカ大使館人質事件の当時は高校生だったんですが、この辺の記憶は断片的。他に楽しいこと、興味のあることは一杯あったし、遠いあまりなじみのない異国の出来事。
イラン革命だのホメイニ師だのの単語は深く記憶に刻み込まれていますが、日本では当然ながらアメリカ寄りの報道なので、ホメイニは極悪人みたいなトーンだったし、パーレビは余命幾ばくもない末期癌患者なのに更に鞭打つつもりなのか・寛容の精神・人道的配慮はイラン人には無いのか…的なものだったような印象があります。
この映画、アルゴでは、冒頭にイラン革命とかパーレビは欧米の傀儡として政権に就けられた…的な説明があって、背景説明に付いて一応の配慮はされています。
【鑑賞日:2012年10月26日(金)】
公開初日です。結構混んでいましたね...
この映画、事実に基づいているので結末は6人とも無事に救出されることは分かっているんだけれど、観ていて本当にハラハラ・ドキドキする。
着ているもの、フレームのやたら大きなメガネ等の小物も含めて記憶にある70年代が忠実に再現されているので、本当にドキュメンタリーを観ているというか、一緒に体験しているみたい....
映画としては痛快なんだけれど、結末部でカナダ大使公邸のメイドをしていた娘がヒッソリと隣国イラクに出国していく悲しげな顔が哀しい。彼女は、映画撮影隊に関して確認に来たイラン当局者に門扉越しに「大使の客人はいつからいる?」と聞かれ、彼らアメリカ大使館員の命を守るために、「2日前から」と答える(もちろんウソ)。そう言われ、不審な点(何らかの証拠)が無ければ外交特権があるので外国の大使公邸には手を出せない。
隠れていた6人の脱出と同じ日に数時間遅れで、カナダ大使はイランの政情不安を理由とした帰国命令に従い帰国する。アメリカ人とカナダ人は故国に帰ればそれで済むが、彼の地で生まれ育ったこのメイドには国を捨てるほかに選択肢がない....(残っても裏切り者・反革命的な者としての悲惨な運命が待つだけ。)
カナダ大使に安全なカナダに連れて行くという発想が無かったのかどうかはわからないが、連れて行くことに不信を抱かれない理由付けは困難だったろう....
そもそも、このメイドまでが実在の人物なのか、この映画のためのフィクションなのか分からないけれど、大使公邸に使用人がいないというのも想像しにくいので、このようなエピソードは実際にあったのかも....。
ベン・アフレックの監督としての力量は定評があるんだけれど、このエピソードを描いたところに、ただの役者上がりじゃない…という感じがして、見直した。
ベン・アフレックは「第2のクリント・イーストウッド」に化けるんじゃなかろうか....という気がする。
すごく面白いです。観る価値のある映画だと思いますよ、私は。
1979年のテヘラン・アメリカ大使館人質事件の当時は高校生だったんですが、この辺の記憶は断片的。他に楽しいこと、興味のあることは一杯あったし、遠いあまりなじみのない異国の出来事。
イラン革命だのホメイニ師だのの単語は深く記憶に刻み込まれていますが、日本では当然ながらアメリカ寄りの報道なので、ホメイニは極悪人みたいなトーンだったし、パーレビは余命幾ばくもない末期癌患者なのに更に鞭打つつもりなのか・寛容の精神・人道的配慮はイラン人には無いのか…的なものだったような印象があります。
この映画、アルゴでは、冒頭にイラン革命とかパーレビは欧米の傀儡として政権に就けられた…的な説明があって、背景説明に付いて一応の配慮はされています。
【鑑賞日:2012年10月26日(金)】
公開初日です。結構混んでいましたね...
この映画、事実に基づいているので結末は6人とも無事に救出されることは分かっているんだけれど、観ていて本当にハラハラ・ドキドキする。
着ているもの、フレームのやたら大きなメガネ等の小物も含めて記憶にある70年代が忠実に再現されているので、本当にドキュメンタリーを観ているというか、一緒に体験しているみたい....
映画としては痛快なんだけれど、結末部でカナダ大使公邸のメイドをしていた娘がヒッソリと隣国イラクに出国していく悲しげな顔が哀しい。彼女は、映画撮影隊に関して確認に来たイラン当局者に門扉越しに「大使の客人はいつからいる?」と聞かれ、彼らアメリカ大使館員の命を守るために、「2日前から」と答える(もちろんウソ)。そう言われ、不審な点(何らかの証拠)が無ければ外交特権があるので外国の大使公邸には手を出せない。
隠れていた6人の脱出と同じ日に数時間遅れで、カナダ大使はイランの政情不安を理由とした帰国命令に従い帰国する。アメリカ人とカナダ人は故国に帰ればそれで済むが、彼の地で生まれ育ったこのメイドには国を捨てるほかに選択肢がない....(残っても裏切り者・反革命的な者としての悲惨な運命が待つだけ。)
カナダ大使に安全なカナダに連れて行くという発想が無かったのかどうかはわからないが、連れて行くことに不信を抱かれない理由付けは困難だったろう....
そもそも、このメイドまでが実在の人物なのか、この映画のためのフィクションなのか分からないけれど、大使公邸に使用人がいないというのも想像しにくいので、このようなエピソードは実際にあったのかも....。
ベン・アフレックの監督としての力量は定評があるんだけれど、このエピソードを描いたところに、ただの役者上がりじゃない…という感じがして、見直した。
ベン・アフレックは「第2のクリント・イーストウッド」に化けるんじゃなかろうか....という気がする。
アルゴ (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) (ハヤカワノンフィクション文庫)
- 作者: アントニオ・メンデス
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/10/04
- メディア: 文庫
ザ・タウン Blu-ray & DVD〈エクステンデッド・バージョン〉ブックレット付き(初回限定生産)
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- メディア: Blu-ray
ザ・タウン 〈エクステンデッド・バージョン〉 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- メディア: Blu-ray
大きな写真、「ザ・タウン」ベン・アフレックとジェレミー・レナー
- 出版社/メーカー: ムービー・コネクション
- メディア: おもちゃ&ホビー
Details [US] October 2012 (単号)
- 作者:
- 出版社/メーカー: Conde Nast Publications
- 発売日: 2012/09/21
- メディア: 雑誌
映画パンフレット 「消されたヘッドライン」 監督/ケヴィン・マクドナルド 出演/ラッセル・クロウ、ベン・アフレック
- 出版社/メーカー: アットワンダー
- メディア: おもちゃ&ホビー
これは面白そうですね!早く行かねば...
by つむじかぜ (2012-10-29 02:03)
> k-iga さん
nice! をありがとうございました。
by 怪しい探麺隊 (2012-11-02 07:22)
> つむじかぜ さん
nice! とコメントをありがとうございました。
ベン・アフレックはいいですね。
by 怪しい探麺隊 (2012-11-02 07:23)
> beamuse さん
nice! をありがとうございました。
by 怪しい探麺隊 (2012-11-02 07:23)
> のむら さん
nice! をありがとうございました。
by 怪しい探麺隊 (2012-11-02 07:24)
> einstein さん
nice! をありがとうございました。
by 怪しい探麺隊 (2012-11-02 07:25)
> 月夜のうずのしゅげ さん
nice! をありがとうございました。
by 怪しい探麺隊 (2012-11-02 07:25)
観たいです~
早く観に行かなくちゃ☆
by non_0101 (2012-11-05 08:51)
> non_0101 さん
nice! とコメントをありがとうございました。
友人にも勧めています。
by 怪しい探麺隊 (2012-11-07 22:38)