アイアン・スカイ：映画　雑感メモ、などなど：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

ayasiitanmentai　Twit..｜ザク豆腐　デザートタイプも当然買いました.. ブログトップ

アイアン・スカイ　[映画　あ行] [編集]

アイアン・スカイ を観てきました。

公式HP http://gacchi.jp/movies/iron-sky/

チラシからして怪しさ大爆発
こういう、狙いすましてのＢ級映画は大好物なので、ものすごく気になっていたら、予告編がまた弩ストライク

絶対観に行かなきゃイカン映画だ

と思い定めていました。

【鑑賞日：2012年10月5日（金）】

冒頭から、ナチスの鉄兜にガスマスク風＋なぜか革コート風の宇宙服に身を固めた月面ナチスが、ワルサーＰ38風の銃を撃つシーンで、もう、待ってました

　という感じ。
以下、怪しさ次々と爆発していくんだけれど、ネタばれなので書きません。

アイアン・スカイの公式Ｔｗｉｔｔｅｒで、こんな画像（↓）が出回っていました。（必見です

）

https://twitter.com/ironsky_jp/status/254398772040318976

ヒロインの月面育ちの純血アーリア人種？金髪碧眼のレナーテちゃん（を演じるユリア・ディーツェ）です。

彼ら、意外に簡単に月面から地球に来ちゃいますが、あんなに簡単に来れるんならなんで今まで来なかったんでしょうね．．．．

この映画、月面ナチスのメカが何しろ、重厚長大で物々しく仰々しく、巨大なチェーンで動力を伝達し、クランク軸がグルングルン周り、歯車がガキガキと噛み合い、昔の松本零士のマンガのメカを彷彿とさせるものがあり、松本零士の戦場漫画シリーズをいまだに持っている（もはや30年以上前のモノ）私としては血が騒ぐものがあります。特に、密かに開発していた超巨大円盤が発進するところは、岩盤をバキバキと砕きながら浮くところが、宇宙戦艦ヤマトの発進シーンを完全にぱくったもので、ゾクゾクっと来ます。
その上に円盤・上面中央部に、明らかに意味の無さそうな超巨大多重遊星歯車がグルングルン周り、アームの多い超巨大クランクがガッコンガッコン動いているところなんか、もう、
バカだねーーーーーっ

（大絶賛を表す最上級の表現）そのものでした。

・・・で、この映画、風刺や皮肉に溢れ、ただのおバカ映画じゃありません。
初の女性大統領が自らの再選用選挙キャンペーンだけのために、初の黒人宇宙飛行士による月面着陸を行ない、そのスローガンが”Ｙｅｓ，ｓｈｅ　ｃａｎ！”だったり、選挙キャンペーンの参謀が単なるファッションアドバイザーレベルだったり、月面ナチスが攻めてきたのを「やったわ。1期目に戦争をした大統領は必ず再選されているのよ」とか、「今までにアメリカがまともに勝てた相手はナチスだけ」と喜ぶところなんざぁ、思わず爆笑してしまいました（でも、日本も負けましたけどね...眼中にないのかな...）。

ちょっと、例によって（欧米の映画によくあることだけれど）核ミサイルの破壊力の描き方が異常に小さく、建物ひとつ破壊できないどころか命中部分が崩れるだけという通常兵器のミサイルよりも威力が小さそうなところに物凄い違和感を感じましたが、そこだけ取り出して文句を言われても困るでしょうから、ここに書くにとどめます。