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デビルズ・ダブル-ある影武者の物語- [映画 た行]

デビルズ・ダブル-ある影武者の物語- を観てきました。

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封切りが13日の金曜日というのがいやはやなんとも....な気がするものの、よく考えるとサダムさんちはイスラム教なので、13日の金曜日は関係ありません


冒頭、砂漠の道を2台の大型ベンツが10メートルほどの車間(超接近[exclamation])のまま、猛スピードで走って来ます。何となく、この図柄だけで、非日常な感じを醸しだしていて緊張感が高まり、いきなり惹き込まれます。

主人公ラティフはイラク軍中尉でしたが、ある日、前線から呼び戻されます。現れたのはサダム・フセインの長男であるウダイ・フセイン。彼らは高校の同級生でしたが当時から似ていると評判でした。ウダイはラティフに自分の影武者になれと強要します。ラティフは一旦断りますが、家族のことで脅されたり自身投獄され拷問され、やむなく引き受けます。 それからの日々は地獄そのもの....

この映画、R18+です。 拷問シーンやら殺人シーンなどはとんでもなく残虐で目を覆う感じ。 そういうのがダメなヒトは無理です。 本物のウダイはもっと酷いことを山盛りやっていたけれども、そんなモノを盛り込んだら上映できなくなるので抑えてコレだったとか.....

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主演のドミニク・クーパーは、二役を素晴らしく巧く演じています。
完全に狂人としか思えない残虐でサディスティックで超自己中心的なウダイと、強いられて心ならずもそれらの残虐行為の場に居合わせてしまうが正常な正義感を持っているラティフ。正反対の2人を巧みに演じ分け、本当にその場に2人の別人格の人間が居るようにしか見えない。

ウダイの愛妾で、ラティフと心を通わせるサラブを演じているリュディヴィーヌ・サニエは、フランスの有名女優ですが、私は知りませんでした。(私も名前は知っている有名作品に何本も出ていて評判のようだけれど、不思議と出演作に縁がありませんでした。)
いやぁ、妖しい美人です。  ネットで検索すると金髪の正統派美人(カワイイ系)の画像が山盛り出てきたので驚きました(映画の中ではイラク人なので黒髪でした。)

監督は007/トゥモロー・ネバー・ダイのリー・タマホリ。迫力のある演出はサスガです。

ウダイが父の側近を「父に愛人を紹介したせいで母が悲しんでいるから」と惨殺したり、ウダイ自身が睡眠薬で自殺未遂を起こしたり、バクダッドの街中での暗殺未遂で重傷を負ったりの実際にあった話もストーリーに出てきます。 登場人物の事件との関わり具合にはフィクションがあると思いますが、ウダイのムチャクチャ振りは過去、実際に様々な情報を眼にし耳にしていますので、多くは事実でしょう。

映画としては、文句なく面白いものでしたが、コレが事実に基づいているというところは、本当に恐ろしいし、平和な日本に生れて良かった....と思います。(先週の灼熱の魂を観た時もそう思いましたけれど。)

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怪しい探麺隊

> JUN さん
nice! を ありがとうございます。
by 怪しい探麺隊 (2012-01-16 23:03) 

怪しい探麺隊

> einstein さん
nice! を ありがとうございます。

by 怪しい探麺隊 (2012-01-19 01:47) 

怪しい探麺隊

> のむら さん
nice! を ありがとうございます。
by 怪しい探麺隊 (2012-01-20 22:30) 

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