水曜日のエミリア：映画　雑感メモ、などなど：SSブログ

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水曜日のエミリア　[映画　さ行] [編集]

ナタリー・ポートマン主演の 水曜日のエミリア を観てきました。

ナタリー・ポートマンは好きなので、彼女の映画はまぁまぁ観ています。
コレもタイトルは聞いていたのだけれど、あまり宣伝していなかったのでもう上映していることを認識していませんでした。　7月2日からやっていたのだからロングランですよね。　さすがにそろそろ終わるかもしれません。。。。（何しろ21時から予告編なしでスタート…という扱いでした。）

正直言って、事前に内容をよく把握しないまま観に行ったので、始まってしばらくして「うーーーむ、コレは女性向けだ。こんなオッサンが紛れ込んでいること自体、結構恥ずかしいぞ....」と少ぉし小さくなって観ていました。

【鑑賞日：2011年8月17日】

以下、ネタばれ

略奪婚だし、略奪婚された前妻は別のボーイフレンドと結婚するし、離婚・再婚、継母・継父・連れ子・腹違い兄弟姉妹なんてあったり前のニューヨーカーの様子は日本人から見ると、ふーーーーーん、そうなんだぁ....と新鮮なような・違和感たっぷりなような複雑な印象。。。。

このエミリア、やはり何といっても自己中心的で思いやりに欠けるところがあって、ハーバート出の弁護士という才媛でありながら、かなり子供っぽい（正直、周りにこのタイプが居たらかなり困る）。
彼女なりに継子との関係を改善しようとイロイロやるけれど思慮浅く配慮不足だったり、根拠のない決め付けに基づく独り善がりで裏目に出ることが多くて、巧くいかない。
始めはそういう風にまったく噛み合わなかったことが、後半、徐々に噛み合う場面が出始めたかと思うと、今度は別の関係が綻びて…とすごく大変（この辺のすれ違いは各々に責任あるのかな....）
そんなこんなで観ていて結構疲れる（人間関係がギクシャクしているのを見るのは精神衛生に良くないから）んですが、この映画を観たヒトの多くがそうなんじゃないかと思いますが、ぼくの妹のお母さんだから家族だ…というセリフが（その前から彼の書いた絵でわかっていたとはいえ）、結構、ジーーーンと来ます。
それと、エミリアが密かに悩んでいた隠しゴトに対する思わぬ人からの私情抜きのプロフェッショナルとしての助言はさすがこういうところでは感情を捨て主義・職業意識を貫くところが欧米人っぽい・立派！と少し別種の感動（それを受けてのエミリアの行動はまたコドモだけれど....）。
最後にエミリアが少し大人になって映画は終わります。

ナタリー・ポートマンは、この映画の製作総指揮としても関わっているとか。
日本公開が今になりましたが、この映画は2009年の映画で、日本で今年彼女の映画として公開されたブラック・スワン、抱きたいカンケイ、マイティ・ソーよりも前の作品です。

彼女としては珍しいタイプの役柄かな…と最初は思いましたが（冒頭部、略奪婚のあたり）、よく考えるとブーリン家の姉妹のアン・ブーリンに少しだけ似た要素がある気がするので別に新たな挑戦ということではなかったのかも。

この映画、いろいろな要素が後から明らかになって、そうだったのか…が割と多い気がしますが、考えてみりゃ人生なんてみなそんなモノ。
それより、イロイロあっても、複雑な親族関係をみぃんな呑み込んでなんとかうまいことやっていく彼らがタフだなぁ・・・・（湿った日本人のメンタルだとああはいかないだろうなぁ...という了見の狭い意味合いも含めて）と思った次第です。
両方の親の家を交互に行ったり来たり…とは、子供も大変だよな....とも思いました。