ＲＥＤ

ＲＥＤを観てきました。

面白い　　痛快な傑作
（期待とおり）
40代以降にはお勧めです。
10代、20代のケツの青いガキにはこの痛快さは分かるまい＆もったいない。

前にも書いたけれど、
RED＝Retired　Extremely　Dangerous（引退した超危険人物）である。
このセンスが素敵だ。




完全におぢさん向けの映画です。
何しろ、おん歳46歳（1964生まれ）のメアリー＝ルイーズ･パーカーがヒロインで、最初はハーレクイン・ロマンスが好きなちょっとイタ過ぎる年増のＯＬだったのに、観ているうちにかわいく見えてくるのである。
この境地は若造には無理であろう。。。。（何を威張っているんだ）

このヒトの顔は見たことはあったけれど、名前を聞いてピンとくるレベルではなかった。Googleで検索したら、なんとニシキヘビを巻いたヌード画像が....　お尻があまりに美しいんですが、コレ、ご本人の本物でしょうか？　修正っぽいような気が....　3.4年前のはずだから既に40代。そうは見えないもの。。。。　　　大脱線


エリザベス女王の役でアカデミー賞を獲ったヘレン・ミレンなんか、元・ＭＩ６の女スナイパーで、重機関銃を瞬きひとつせずにぶっ放しまくるのだ
ホテルの調理場の銃撃戦で手持ちの機関銃を撃つ時もシッカリ標的を睨みつけ、瞬きをまったくしない。さすがプロの射撃者を演じる名女優の女優魂である。　アッパレ

順番が逆になったが、ブルース・ウィリスは、こういう役が本当に似合う
いきいきしている。

冒頭の深夜の襲撃をアッという間に易々とかわすところなんざぁ、役者が違う…そのものである。

予告編でさんざんやっている、スピンしているパトカーのドアを開けて（車がまだ回っているのに）降りてスタスタ歩きながら銃を撃って尻を振ってる車のバンパーが間一髪でフクラハギをかすめるトコロなんざぁ、痺れてしまうのである。



ジョン・マルコヴィッチのイカレっぷリも良い。
明らかにいじょーで危険で神経をやられちゃってるんだけれど、踏み外し過ぎてはいないギリギリの節度感を保っているところが素敵だし、その辺が一緒に戦って頼りになる存在たらしめているところ。










モーガン･フリーマンは、インビクタスなんかとはまるで違うトーンで芸達者振りを見せ付ける（まぁ、芸達者ってこたぁ、百も承知なんですが）。

せっかくなのでカール・アーバインも。。。なんてカワイソウな扱い....

【鑑賞日：2011年2月1日】

カール・アーバインなんて、ブルース・ウィリスから見るとケツの青いガキで格が違うのである。

誰とは言わぬがボクシング映画5本・ベトナム帰還兵の映画3本を代表作とするあの役者のあの映画が期待を大きく裏切った（個人的な感想です。私に合わないだけでしょう。）のと比較して、同じようにドンパチやりつつも、ＲＥＤの方は神経に触らないのは、いったい何がどう違うんだろう.....

ジョン・マルコヴィッチは、あの映画のドルフ・ラングレンのように、アチラ側に行っちゃったトリガー・ハッピーっぽい要素を持ちつつも、道を踏み外してはいない。

あの映画は殺伐としていて暗くどよーんとしていてヒロインにも魅力が無くって、浪花節で、ダーツの的に巨大ナイフを投げて突き刺してこれ見よがしに自慢するくらいガキな自己顕示欲が残った大人になれない男達の捌け口のない情念と悪あがきの映画だったけれど、このＲＥＤは、おんなじようにドンパチ撃ちまくりつつも、人生を楽しむ大人の映画で、ヒロインも年増だけれどカワイイところがあって魅力的で、ヘレン･ミレンもブライアン･コックスもいまになって昔（現役時代）と違って人生を楽しんでいて、みんなが大人でオシャレなところが違うんだろうと思う。
結局、センスが違うんですかねぇ....（わきまえてるのとわきまえていないのと....）

右は監督のロベルト・シュベンケ。　オトナでセンスのいいヒト達？

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