【未見】アバター 特別編 [映画 あ行]
「アバター 特別編」が10月16日からです。
このニュース、初め聞いた時は「うーーーーむ、そういう商法かぁ....」という気に喰わない感一杯だったんです。「新規映像もたった8分だろう。そんならほとんど同じじゃないか。」と。。。
でも「アバター」のBlu-Ray をレンタルして来て観たら、また火が付いてしまった。。。。
映像があまりにもきれいで見とれてしまいました。7泊8日でほぼ毎晩観てました(…なのでかなり寝不足。…なのでところどころシーンが跳びましたけど)。
…で、新規追加シーンなんかどうであろうと、もう一度、大画面の3Dで観ておきたいなぁ…と思い直しました。(完全に彼らの商法に乗せられているのを、よぉ~く自覚していますよ。)
あのパンドラに実際に居るような臨場感は、たとえ今後3DTV&3D対応Blu-Ray録再機を買って(そんなの持ってないもーーん)対応ソフトを買った(未発売ですが)としても、自宅サイズの画面では味わえません。(あぁ、3つ揃わないと3Dにならない...エライ出費だ。実現はだいぶ先だろう)
いろいろな3D映画がありますが、アバターは「飛び出すこと」よりも「臨場感」を主目的にしていると聞きました。その目的は十分に達成していると思います。
あの美しい世界と迫力ある映像をもう一度大画面で体験しておきたい、と思っています。
劇場を検索したら、よく行くシネコンが入っていたので一安心。
…でも、気になるのは川崎の109シネマ。ここもリストアップはされているけれど、肝心なIMAX3DのWebページには上映予定として載っていません。
アバターは元々IMAX3Dの企画(画面サイズ)で作ってあるそうです。観た方はご存知と思いますが、IMAX3Dの画面は通常のスクリーンより縦方向に相当大きいんです(横長度が低い)。つまり、IMAX以外の映画館のスクリーンで観る時は横長の画面に合わせて、上下を相当カットして映しています。どうせならオリジナル映像を観たくて、以前も2月に川崎まで遠征しました(※)が、今回は10月初旬からのガフールの伝説でIMAX3Dのシアターを使うように、現時点でのWebページは見えます。アバター特別編もやって欲しいんですけど…。
※ 週末のチケットのネット予約が、午前0時のスタートと同時に大混雑でえらく苦労しました。
数時間で売り切れでした。今回はどうでしょう。。。。
この本↑は最初に観てすぐに買いました。
設定の細かさ(創り込みの念の入れ方)には感心します。
映画が気に入った人には興味深いし、図がきれいでお勧めです。
アバターって、ナヴィ族を「ネコ族(トラ、ヒョウ含む)のヒューマノイド」にしたのが成功の大きな要素ですよね。
イヌ族でも、サル族でもダメ。 クマやカンガルーやコアラ、ナマケモノ・・・、みんなダメです。
ヒロインの魅力と言うのは映画ではそうとう大きいと思います。
アバターでは、当然、ネイティリです。 彼女が猫系のしなやかな肢体と動き、表情でセクシーだからこそ…の魅力はもちろんあります。 また、CGのリアルさが現実感を高めています。特にジェイクを守ろうとして牙を剥いて威嚇して叫ぶところ、ネコそのものの動きですが、妙にリアルでセクシーです。(「大事なものを必死に守ろうとする様子」が伝わるからかなあ。。。)
この辺のキャラクターの表情や全身の微妙な動きはすべて俳優の実際の演技を取り込んだ上でCG化しています。 ネイティリの表情はすべて、画面には一度も顔を出していないゾーイ・サルダナの演技によるもの。 彼女は声をアテレコしているだけではなく特殊スーツを着てブルースクリーン(グリーンスクリーンかも?)の前ですべての演技をしています。(断片的なメイキングはずいぶん紹介されたけれど、そういうメイキングをまとめて見たいから、特典映像つきBlu-Rayを待ってるんですが。。。)
ゾーイ・サルダナと言えばスター・トレックのウフーラ(パッケージにも顔が出ている)でしたが、いまはアバターのネイティリです。(撮影はアバターが先なのかな?)
ナヴィ族以外にも、出てくる諸々の設定がムチャクチャにリアルですよね。
一番リアリティが高いなと思ったのは、トゥルーディ(ミシェル・ロドリゲス)が操縦していた「サムソン」ヘリコプター。 二重反転プロペラをダクトに入れて2つ装備し必要に応じダクトごと傾斜を変えて推力にも利用したり…。 実際にいまでもありそうだもの。
隊長機の「ドラゴン・アサルト・シップ」は大き過ぎ・重過ぎで、あの機体の割に小さなダクト内二重反転ローター×4ではどう考えても浮きそうもない=リアリティ乏しい=カッコよくないけれど、サムソンはカッコよかった。
娘は劇場でも一度一緒に観ているのですが、今回、レンタルで観てポツリと「ジェイクは決戦の前に、エイワに頼んでアバターと一体化しておくべきなのに…」と。 また、その後で「でも、そうしちゃうとストーリーがぶち壊しで成り立たないし、感動も呼ばないし…」とも。私が「最後のシーン、ナヴィになったジェイクがカっと眼を見開くシーンも成り立たないから終わり方も変えなきゃね。。。」と言ったら、「そういうオトナの都合なんだね。戦闘の効率から言うと(「戦術的には」というコトバは思い付かなかったみたい)どう考えても、先にナヴィ化すればいいんだけれど、まぁ仕方ないね。」だそうです。。。。。
クオリッチ大佐(スティーブン・ラング・好演!!)は、トリガーHAPPYの狂犬みたいな人物で、実際、グレイス(シガニー・ウィーバー)がパーカー(ジョバンニ・リビシ)に「犬には口輪を填めときなさい!」と言ってるけれど、あそこまで軍事力を信奉して戦争バカだと、いっそ清々しくアッパレでカッコよく見えてくるからスゴイ。最後の方、墜落寸前のドラゴン・アサルト・シップの中でAMPスーツに乗りこむ時にも落ち着き払って上腕の炎を払い消していたが、あのあたり、敵役ながらアッパレ感満点だと思う。 ただ、あんなに「いくさバカ」なのに大佐にまで昇進できちゃうって「あり」なのか?! とも思う。 あの思考回路は佐官としてはかなり低レベル(攻めるしか能が無く、退けずに自滅。大局観・戦略観に欠ける)だと思う。 それはそれとして、彼が敵役として好演し印象深いからこそ、この映画が盛り上がる。 スティーブン・ラングのこの映画での功績は大きいと思う。
パンドラ鉱物採掘所の現場責任者のパーカー(ジョバンニ・リビシ)は、クオリッチの上司のハズなのにラストでは完全に一介の警備責任者に過ぎないクオリッチに全体の指揮権を奪われていた。 会社の意向、株主の意向を基準に物事を考える俗物で、採掘所全体の責任者でありながら、ナヴィと徹底交戦してしまってパンドラ採掘所を放棄=アンオブタニウム採掘権喪失という重大な結果を招いた高リスクな判断を(警備業務の外部委託先=傭兵のリーダーに過ぎない)クオリッチに委ねてしまった、どうしようもないダメ人間である。(この採掘所、まったく内部統制的な仕組みが無い? 企業の体をなしていない気がする。)
パーカーはところどころでは沈痛な表情を浮かべていて、クオリッチとは違う(多少気が咎めている。完全に悪いヒトではない)ことは見てれば分かる。
ただ、グレイスに「無数の樹の根のネットワーク」の話を聞かされても、「どんなすごい葉っぱ吸ったんだ?(正気か?)タカが『樹』だろう!?」と想像力のカケラもないことを露呈している。こんな奴に「人類の未来」を委ねるなんて、思い付き発言&先の読めないハ●ヤマに日本を委ねたこと並みにトンデモナイ話である。 それはそれとして、このジョバンニ・リビシも好演。元々、名バイ・プレーヤーだと思うけど。
パンドラなんて、僻地だし危険だし誰も関わりたがらないから、事実上の左遷先・ダメ人間の墓場なのかもしれないけれど、そこで採れるアンオブタニウムは地球のエネルギー問題の解決の鍵となる希少鉱物のハズで、いわば、「地球の未来の鍵」となる鉱物。その採掘管理をこんな低レベルで目先のことしか考えられない奴らに任せていいんでしょうかねぇ。(そんなこと言うと、映画が成り立たなくなりますね。。。。。)
シガニー・ウィーバー?! この映画をぐっと引き締めています。 今さら言うまでもないですが、こういう映画にそれなりの年配の女性の登場人物がいたら、この人しか考えられない。 だって、メリル・ストリープやジェシカ・ラングじゃこの役、無理だもの。。。。
この映画、ダンス・ウィズ・ウルブス、もののけ姫、天空の城ラピュタ 等とのストーリーや設定等の類似性を指摘する声は上がっているけれど、自分自身も最初に観た時からソレは感じたのも事実だけれど、だからと言って別段、それはこの映画の価値を落としてはいない。それを補って余りあるオリジナリティと作品の力を持っていると思います。
このニュース、初め聞いた時は「うーーーーむ、そういう商法かぁ....」という気に喰わない感一杯だったんです。「新規映像もたった8分だろう。そんならほとんど同じじゃないか。」と。。。
でも「アバター」のBlu-Ray をレンタルして来て観たら、また火が付いてしまった。。。。
映像があまりにもきれいで見とれてしまいました。7泊8日でほぼ毎晩観てました(…なのでかなり寝不足。…なのでところどころシーンが跳びましたけど)。
…で、新規追加シーンなんかどうであろうと、もう一度、大画面の3Dで観ておきたいなぁ…と思い直しました。(完全に彼らの商法に乗せられているのを、よぉ~く自覚していますよ。)
あのパンドラに実際に居るような臨場感は、たとえ今後3DTV&3D対応Blu-Ray録再機を買って(そんなの持ってないもーーん)対応ソフトを買った(未発売ですが)としても、自宅サイズの画面では味わえません。(あぁ、3つ揃わないと3Dにならない...エライ出費だ。実現はだいぶ先だろう)
いろいろな3D映画がありますが、アバターは「飛び出すこと」よりも「臨場感」を主目的にしていると聞きました。その目的は十分に達成していると思います。
あの美しい世界と迫力ある映像をもう一度大画面で体験しておきたい、と思っています。
劇場を検索したら、よく行くシネコンが入っていたので一安心。
…でも、気になるのは川崎の109シネマ。ここもリストアップはされているけれど、肝心なIMAX3DのWebページには上映予定として載っていません。
アバターは元々IMAX3Dの企画(画面サイズ)で作ってあるそうです。観た方はご存知と思いますが、IMAX3Dの画面は通常のスクリーンより縦方向に相当大きいんです(横長度が低い)。つまり、IMAX以外の映画館のスクリーンで観る時は横長の画面に合わせて、上下を相当カットして映しています。どうせならオリジナル映像を観たくて、以前も2月に川崎まで遠征しました(※)が、今回は10月初旬からのガフールの伝説でIMAX3Dのシアターを使うように、現時点でのWebページは見えます。アバター特別編もやって欲しいんですけど…。
※ 週末のチケットのネット予約が、午前0時のスタートと同時に大混雑でえらく苦労しました。
数時間で売り切れでした。今回はどうでしょう。。。。
アバター ブルーレイ&DVDセット [初回生産限定] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メディア: Blu-ray
この本↑は最初に観てすぐに買いました。
設定の細かさ(創り込みの念の入れ方)には感心します。
映画が気に入った人には興味深いし、図がきれいでお勧めです。
The ART of AVATAR ジェームズ・キャメロン『アバター』の世界 (ShoPro Books)
- 作者: ピーター・ジャクソン(序文)
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2009/11/28
- メディア: 大型本
ロード・オブ・ザ・リング トリロジーBOXセット [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- メディア: Blu-ray
アバターって、ナヴィ族を「ネコ族(トラ、ヒョウ含む)のヒューマノイド」にしたのが成功の大きな要素ですよね。
イヌ族でも、サル族でもダメ。 クマやカンガルーやコアラ、ナマケモノ・・・、みんなダメです。
ヒロインの魅力と言うのは映画ではそうとう大きいと思います。
アバターでは、当然、ネイティリです。 彼女が猫系のしなやかな肢体と動き、表情でセクシーだからこそ…の魅力はもちろんあります。 また、CGのリアルさが現実感を高めています。特にジェイクを守ろうとして牙を剥いて威嚇して叫ぶところ、ネコそのものの動きですが、妙にリアルでセクシーです。(「大事なものを必死に守ろうとする様子」が伝わるからかなあ。。。)
この辺のキャラクターの表情や全身の微妙な動きはすべて俳優の実際の演技を取り込んだ上でCG化しています。 ネイティリの表情はすべて、画面には一度も顔を出していないゾーイ・サルダナの演技によるもの。 彼女は声をアテレコしているだけではなく特殊スーツを着てブルースクリーン(グリーンスクリーンかも?)の前ですべての演技をしています。(断片的なメイキングはずいぶん紹介されたけれど、そういうメイキングをまとめて見たいから、特典映像つきBlu-Rayを待ってるんですが。。。)
ゾーイ・サルダナと言えばスター・トレックのウフーラ(パッケージにも顔が出ている)でしたが、いまはアバターのネイティリです。(撮影はアバターが先なのかな?)
ナヴィ族以外にも、出てくる諸々の設定がムチャクチャにリアルですよね。
一番リアリティが高いなと思ったのは、トゥルーディ(ミシェル・ロドリゲス)が操縦していた「サムソン」ヘリコプター。 二重反転プロペラをダクトに入れて2つ装備し必要に応じダクトごと傾斜を変えて推力にも利用したり…。 実際にいまでもありそうだもの。
隊長機の「ドラゴン・アサルト・シップ」は大き過ぎ・重過ぎで、あの機体の割に小さなダクト内二重反転ローター×4ではどう考えても浮きそうもない=リアリティ乏しい=カッコよくないけれど、サムソンはカッコよかった。
娘は劇場でも一度一緒に観ているのですが、今回、レンタルで観てポツリと「ジェイクは決戦の前に、エイワに頼んでアバターと一体化しておくべきなのに…」と。 また、その後で「でも、そうしちゃうとストーリーがぶち壊しで成り立たないし、感動も呼ばないし…」とも。私が「最後のシーン、ナヴィになったジェイクがカっと眼を見開くシーンも成り立たないから終わり方も変えなきゃね。。。」と言ったら、「そういうオトナの都合なんだね。戦闘の効率から言うと(「戦術的には」というコトバは思い付かなかったみたい)どう考えても、先にナヴィ化すればいいんだけれど、まぁ仕方ないね。」だそうです。。。。。
クオリッチ大佐(スティーブン・ラング・好演!!)は、トリガーHAPPYの狂犬みたいな人物で、実際、グレイス(シガニー・ウィーバー)がパーカー(ジョバンニ・リビシ)に「犬には口輪を填めときなさい!」と言ってるけれど、あそこまで軍事力を信奉して戦争バカだと、いっそ清々しくアッパレでカッコよく見えてくるからスゴイ。最後の方、墜落寸前のドラゴン・アサルト・シップの中でAMPスーツに乗りこむ時にも落ち着き払って上腕の炎を払い消していたが、あのあたり、敵役ながらアッパレ感満点だと思う。 ただ、あんなに「いくさバカ」なのに大佐にまで昇進できちゃうって「あり」なのか?! とも思う。 あの思考回路は佐官としてはかなり低レベル(攻めるしか能が無く、退けずに自滅。大局観・戦略観に欠ける)だと思う。 それはそれとして、彼が敵役として好演し印象深いからこそ、この映画が盛り上がる。 スティーブン・ラングのこの映画での功績は大きいと思う。
パンドラ鉱物採掘所の現場責任者のパーカー(ジョバンニ・リビシ)は、クオリッチの上司のハズなのにラストでは完全に一介の警備責任者に過ぎないクオリッチに全体の指揮権を奪われていた。 会社の意向、株主の意向を基準に物事を考える俗物で、採掘所全体の責任者でありながら、ナヴィと徹底交戦してしまってパンドラ採掘所を放棄=アンオブタニウム採掘権喪失という重大な結果を招いた高リスクな判断を(警備業務の外部委託先=傭兵のリーダーに過ぎない)クオリッチに委ねてしまった、どうしようもないダメ人間である。(この採掘所、まったく内部統制的な仕組みが無い? 企業の体をなしていない気がする。)
パーカーはところどころでは沈痛な表情を浮かべていて、クオリッチとは違う(多少気が咎めている。完全に悪いヒトではない)ことは見てれば分かる。
ただ、グレイスに「無数の樹の根のネットワーク」の話を聞かされても、「どんなすごい葉っぱ吸ったんだ?(正気か?)タカが『樹』だろう!?」と想像力のカケラもないことを露呈している。こんな奴に「人類の未来」を委ねるなんて、思い付き発言&先の読めないハ●ヤマに日本を委ねたこと並みにトンデモナイ話である。 それはそれとして、このジョバンニ・リビシも好演。元々、名バイ・プレーヤーだと思うけど。
パンドラなんて、僻地だし危険だし誰も関わりたがらないから、事実上の左遷先・ダメ人間の墓場なのかもしれないけれど、そこで採れるアンオブタニウムは地球のエネルギー問題の解決の鍵となる希少鉱物のハズで、いわば、「地球の未来の鍵」となる鉱物。その採掘管理をこんな低レベルで目先のことしか考えられない奴らに任せていいんでしょうかねぇ。(そんなこと言うと、映画が成り立たなくなりますね。。。。。)
シガニー・ウィーバー?! この映画をぐっと引き締めています。 今さら言うまでもないですが、こういう映画にそれなりの年配の女性の登場人物がいたら、この人しか考えられない。 だって、メリル・ストリープやジェシカ・ラングじゃこの役、無理だもの。。。。
この映画、ダンス・ウィズ・ウルブス、もののけ姫、天空の城ラピュタ 等とのストーリーや設定等の類似性を指摘する声は上がっているけれど、自分自身も最初に観た時からソレは感じたのも事実だけれど、だからと言って別段、それはこの映画の価値を落としてはいない。それを補って余りあるオリジナリティと作品の力を持っていると思います。
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